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心を壊してしまったあの人へ送る一方通行の手紙

これから無責任に、頑張りすぎて心を壊してしまった、信頼できるあの人に向けて、とにかく生きて欲しいということだけ書きます。完全なる自己満足は承知の上。


その人はいつも明るく、自分の会社の仲間にも、業務先の我々にも非常に頼りにされている人物であった。何より話しかけやすく真面目で笑顔が絶えない。そして、相談されると全てをYESと頷くのではなく、自分の意見はこう。と、考えを展開しつつも、相手へも思考を促すタイプだったので、そこもまたビジネスパートナーとして素晴らしい人柄だった。
そう、あなたのことですよ。

そんな生活が繰り返されていく中、コロナウイルスの流行に伴い、弊社はリモートワーク中心の業務へ移行。上記のようなやりとりも、直接目にすることはへり、自分もプロジェクトが変わったことによりあなたとのやりとりは減ってしまった。それでも、週に一回のMTGの場で、アイスブレイク的に場を和ませる姿は、さすがだなあと思っていたんです。

そしてそんな風に場を和ませたり、仕事しやすく立ち回るのは、簡単なことではなく、人のことを考えながら行動しているからで、実はとても疲れているところもあったのではないでしょうか?
その根拠は自分も少しだけ似ているところもあるからで。
自分は人の顔色を見て立ち回るので、少しでも機嫌が悪そうだったり納得いかない顔をしている人がいると、その人の問題が解消するように声をかけてしまう。内心、触れたくないな〜と思いながらも、ずっとその表情が心に刺さってしまう。好きな人でもなんでもないのに。そして、それらの行動は非常に精神ポイントをゴリゴリ削られる。
そんなこれらの立ち回りは、自分以外のことも考えなければいけないので、疲れるんですよね……。
自分優先で仕事をしているつもりでも、無意識に発動している常時バフ/デバフ的な物だと思っていて、どうしようもない感があるという。

そしてなんでそんな風になってしまうのかっていうと、この業界は(他業界でもそうなんだろうけれど)知識的にもはもちろんそうだけれど、コミュニケーションも非常に大事であるためで。
オフィスワーク時代から、チャットでコミュニケーションを取るのがメインだったため、文章の書き方ひとつで誤解を招き、そこから人間関係が崩壊していき、退職していく人を何人か見てきました。小さな句読点や絵文字、その一つだけで終わるのは、想像がつかないけれど、実際にあるという。
一つの企業で仕事をするには、自分だけで解決しない。周りのこともたくさん考えなければならない、そんな社会。

で、ここからが一番伝えたいことで、
今は他人のことを気にせずに、ただただ休んでほしい。それだけです。
寝られなくてもとりあえず布団に入って、好きなことをしてほしい。しばらく味がよくわからないかもしれないけれど、少しでも食べて、美味しいお茶を飲んでください。あとは太陽を浴びて、あったかいお風呂に入ってください。猫がいない場合に限りますが、アロマもいいです。
お散歩もいいですね。Google Mapで自分の家の近くをひたすら見て、ここにカフェあったんだ〜とか、いつの間にか二十四時間餃子が買えるお店が出来てるじゃん?!とかやると、ワクワクするんですよ。そしてマップにピンをしていくと、いかねば。という気持ちになってくるんです。私は。

ということで、お願いなので、焦らずゆっくり休んでください。
私はまだまだあなたと一緒に仕事がしたいのです。一緒にいいものを作っていきたい。また元気そうなお姿が見たい。
会社が違うこともあり、深く踏み込むことが出来ないのが、非常に心苦しい。でももし、原因が弊社の業務や社員なのであれば、その原因から離れるべきなので、離れるのが一番です。

こちらのことは考えず、どうか選んだ道を進んでください。
でも、最初に二つに分かれるその大きな道は「生きる」の方でお願いしたいです。

あなたに幸あれ。


どこにも書けず、こういうところに書くしかないよね、という。
届かないであろう手紙だけれど、ネットの海に、ボトルメール的に流します。


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