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妹の結婚式に参列したら、新郎新婦のオンリーイベントだった話

昨年、妹の結婚式に参列をした。

まず前提として結婚式の知識は、コミックエッセイなどから把握していて、細かな備品類も自分達で用意が出来るらしいことを知っている。
そして、妹も私も、同人活動を一緒にしていたごりっごりのオタク。
妹が、何かしないわけはない。絶対に何か楽しいことをしているに違いない。
そう思いながら、ワクワクしながら結婚式の日を待ち侘びた。

結婚式当日。
さて、親族控室に入ると、そこにあったのは「お色直しの衣装クイズ!」
名前の通りお色直しの衣装で新婦が何を着てくるでしょうか?と言う両家に回答を促すものだった。当てると、新郎新婦からプレゼントがもらえる。このあそばせ心、イベント感あるぅ!
そして机の上には、入籍後にドレスや着物を着て記念撮影した写真を載せた本。いわゆる、薄い本ではなく厚い本。フルカラーで紙の素材は厚く、豪華な同人誌である(同人誌ではない)

そんなおもてなしを受け、いざ挙式!
チャペルに入って、教会のベンチ的な椅子に置いてあったのは、新郎新婦が退場するときの花びら(造花)で、そこには新郎新婦オリジナルのシールが貼ってあった。お互いの名前のイニシャルが描いてあり、凝ったデザインになっている。完全にノベルティ。このまま持ち帰りたいところだったが、造花を撒き散らさないといけないので、我慢した。シールだけそっと剥がして、スマホケースに貼った。
(後から、このシールはスタンプを推して作っているので、大量生産できることを教えてもらうのだった)

素晴らしい挙式の後は、披露宴。
会場まで階段で上がっていくと、B5サイズのウェルカムボード。そこには妹の描いた自分達のイラストが描いてあった。デジャブを感じるのはなぜだろう、と思ったら、そうだ。これはサークルスペースに置くボードだ。少し大きめのジャンルに参加していた時はポスターを発注していた我々だったが、小規模のジャンルでひっそり活動していた時は、主にこのサイズのものをイーゼルに立てていたのだ。最近イラストを描いていなさそうな妹だったが、色使いなどは当時のままだったので、謎の感動があった。

そしてテーブルに着くと、そこにはマスクケース(オリジナル)と、消毒液のボトル(新郎新婦オリジナルシール/チャペルで出てきた大量生産できるシール付き)が置いてあり、豊富なノベルティに感動しきった。
そしてオリジナルのペーパー(最近はあまりない…と風の噂で聞いたんですが、あれです。会場限定で、書き下ろしのイラストや漫画や作者の近況や次回のイベント案内が書かれているやつです)があって、
これを見たときに「ああ……これは、新郎新婦のオンリーイベントで、我々は一般参加者なんだな」としみじみ思ったのだった。

極め付けに、お色直しをした妹の手を引いて退場する際に、姉である私が指名された。その際にかかったBGMが、姉妹が好きな某二次元アイドルの曲だった。
これもまた、同人即売会あるある(今はあるかわかんない…)で、リクエストしたBGMをかけてもらえるやつっぽい…!と、思った。後から。(実際は、アドレナリン出ててそれどころではなかった)

結婚式が終わった後、妹からの連絡で「演出とか作っているものとか、お姉ちゃんに話したくて仕方がなかった!」「今まで、何か作ったら見て!見て!ってしてたから」と言っていて、笑ってしまった。
妹は旦那さんが大好きで、旦那さんも妹のことが大好きで、それを存分に見せてくれる、そんな素晴らしい日。

いい二人の結婚式(オンリーイベント)に参加させてくれてありがとう。
二人とも、永遠に幸せであれ!

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