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多くの企業でリーダー人材が不足している理由と対策

若手社員の離職対策を専門にする弊社(カイラボ)にも「若手よりもリーダー層や次期リーダーが辞めていく」というご相談を受けることが多々あります。

リーダー人材の不足は多くの企業で起きていることだと思います。
さらに、これからリーダーになっていってほしい次期リーダー層も不足しているという声も大きいです。

リーダー(と、次期リーダー)が不足する理由は大きく二つです。

1.リーダー層が辞める
2.リーダーの適格者がいない(リーダー候補が育っていない)

私がご相談を受けるのが多いのは2のケース。
離職率がそこまで高いわけではないし管理職やベテラン層が辞めることはあまりないけど、リーダーが育っていない状態です。

比較的業績が安定している企業、景気変動の波を受けにくい企業、大手企業の系列会社などが多いです。

このような組織では一見安定して見えていても、組織としてリーダー育成ができていない状態です。実は、公開社は社員一人ひとりの実務能力は高い傾向にあります。

ある程度業績も安定しているし、任された役割はしっかりこなす。だけど、人を引っ張っていけないのです。

プレーヤーとしては優秀だけど、リーダーとしては未熟とも言えるかもしれません。

その理由は簡単で、仕事でリーダーシップを発揮する機会が不足しているからです。
リーダーシップはリーダーでなくても発揮できます。

私が研修でリーダーシップについて話すときは「目的達成のために組織のメンバーに良い影響を与えるのはすべてリーダーシップ」と言っています。
つまりリーダーシップが発揮できていないとは、組織のメンバーに対して良い影響を与えられていないということ。さらにいえば「目的達成のために組織のメンバーに良い影響を与えよう」ということを意識したことがない人が多いのだと思います。

リーダーを育てるためにいきなり若手を抜擢することに躊躇する組織は多いです。
いきなりの抜擢は難しくても「組織に良い影響を与えるのがあなたの仕事」と認識してもらうことから始めるだけでも徐々に変化は起こります。

いつまでもプレーヤーではなく、組織の目的と自分の影響力を自覚して、意図的に影響を与えることがリーダーへの第一歩です。

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