苦しかった時の話

教員を始めて4年目を迎える
2年目からは初めての担任を持ち
喜びに溢れつつ
自分の理想に少しでも近づけるように
奮闘の日々だった

思うようにいかないこともあった
生徒へ指導をしても
なかなか通らない
しまいには反抗される始末

陰では生徒からどんなことを言われているのだろうか
気にしてもしょうがないのに
生徒からの印象を気にしていた

さらに、隣のクラスはベテランの先生
比較したくなくてもしてしまう
自分の有用感のなさと毎日戦っていた

今思えばそんなこと気にしていても
本当にしょうがないんだけどね
自分の経験のなさと自信のなさを憂いた

またいつものように
生徒から「うるせえ」
と反抗されることがあった

ふと思い出した

あ、この言葉
中高生の時、僕も両親に言ってたなって

僕は反抗心から
母や父にたくさんのひどい言葉を投げてきた
それなのに、
大事な試合や本番、式には必ずきてくれた
自分は何も返せてないのに
大学の卒業式なんか
「おめでとう。ありがとう」って言ってくれた
なんで、そこまで言えるん…
わかんないけど、
今の自分は
それらの無償の愛があったから
こうして今ここにいるんだと思った

目の前の生徒に対しても、
今は通じないかもしれない
だけど、数年後立派に自己実現している姿を想像しながら
絶えず愛をいろんな形で伝えられたらいいな

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