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【アフリカ人夫に聞く】日本の給与システムのすばらしさ

私のガーナ人の夫は、日本で働き始めてもう8年になる。
8年前に働き始めた会社に今もいて、今では家族のようにかわいがってもらっている。でも、はじめは日本語も話せず、教えてくれていた人が自分のことを文句言っているところを聞いたこともあったそうで、きっと大変だった。
そんな彼が働いているのは、日本人ばかりの会社、ほかの人は英語は全く話せないという会社。
なぜ、そんな大変な環境で8年間辞めずに続けているのか。

5社目の私

私は、社会人経験約10年にして5社目。
1社目は8か月、2社目は10か月、3社目は1年3か月、4社目は5年半、今の会社は現在6か月目。2社目をのぞき正社員なので、アルバイト掛け持ち、とかでもないです。
彼は、転職するのがあまり好きではなく、私が転職することを伝えるといつも、「Youは文句ばかり言っている」と言われる。
そうかな?結構楽しんでいるつもりだけど。ま、辞めると決めているからには文句があるわけだし、あながち間違いではないのかも。
外国人ってジョブホップが割と普通だと思っていたので最初は少し意外だった。

「働く」ことへのモチベーション

彼の働くことのモチベーション1位は圧倒的に「お金」。
働いて、お金をもらう、ということが大切なんだから、どんな仕事をしても同じでしょ、と言っていた。
でも一般的に、やはり「やりがい」とか「学び」とか必要じゃない?と思うわけで。
じゃあ彼がやりがいを感じずに仕事をしているのか?というと、答えはNo。
毎日ドロドロになりながら、真面目に仕事をしているそうで会社からの評価も高く、大企業の方もいらした現場500名の中でMVPに選ばれたこともある。
つまり、彼は目の前のことに真剣全力で取り組む、ということを実践している。(今の会社が特に合っていた、というのもあるかもだけど)

日本の給与システムのすばらしさ

あるとき、給与の話になった。
彼は言う。
「日本の給与システムはすばらしい。働いた分、対価がもらえる。
でもガーナはそうじゃない。自分よりももっと大変な仕事をしている人もいるけど、オーナー(社長とか)がちゃんと賃金を支払わないことなんてよくある。
それに、日本ほど企業がたくさんあるわけじゃないから、雇い口も見つかりにくく、自分で何か小さなビジネス(もの売ったりとか)をしなければいけない人もたくさんいる。」

この話を聞くと、
「それは支払わない方が悪い!」とも思えると思うんだけど。
良い、悪いでいえば、悪い、のかもしれないけど、だからといって司法が介入してくれるわけでもなく、それが実情でありどうにもできない人もいるのは事実。

気が付かなかった日本の良いところ

私は海外にずっと憧れを持っていて、移住したいと思っているし日本なんて!と思っていたことも多々あった。
でも夫と話すことで、日本がいかに整備されている国で住みやすい安全な国なのかも知ることができている。
ほかの先進国と比べれば、もちろんまだまだできることはあるだろうし、より住みやすく良い国になるかもしれないけど、現状にも感謝できるな、と少し思いました。

【余談】
夫は日本が大好きで何十年後のことを話していても同じ会社にいるつもりのようだし、全然移住に前向きではなさそう。。。(笑)

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