見出し画像

借入金を返しても、利益は減らない!

大竹です。
色々な経営者さんと、お金についてお話しする機会があります。その中で、一番大切!なのに理解されていないと思うことがあります。

それは、「借入の返済は、当期利益から行われる」ということです。

損益計算書を見ながら「借入の返済ってどこに入ってるんですか?」という質問を受けることが多いんです。

もしくは、「借入を返済すると、利益が減りませんか?」と質問されることもあります。

根っこは同じなんですよね。
支出は全部、損益計算書に反映される、と思っていらっしゃるということなんです。

借入の返済は、損益計算書に出てきません!

気持ちはわかります。
仕入でお金を払うのも、借入の返済をするのも、会社からお金が出ていくわけですから、どっちも費用や原価で、損益計算書に載ってそう。

載ってないんですよ。

これをちゃんと理解しておかないと、経営判断誤ります。
銀行に返済した借入の金額のうち、損益計算書に出てくるのは支払利息だけです。元本部分の返済は、損益計算書に出てきません。

事業の儲けのうち残ったお金(=当期利益)から、借入元本を返済するのです。

利益がたくさん出ているから、もっと使ってしまおう。
税金払うぐらいなら、生命保険に加入しよう。

これをやってしまうと、当期利益が減ります。
ということは、借入の返済に回すお金が減ってしまうということです。

借入返済を賄うだけの、当期利益を確保していますか?
本当に気をつけないと、お金がなくなってしまいます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?