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ワールドカップの戦い方と、会社の財務の共通点

「これから」の利益とおカネの相談パートナー、財務戦略家の大竹です。

今日はいよいよ、ワールドカップ。日本代表の初戦ですね。
相手は強豪のドイツ。

私は4年に一度、思い出したようにサッカーを見る程度(三文字でいうとニワカ)です。でも、今回はいい成績を収めるのではと思っています。

なぜか。前評判が悪いからです(笑)。詳細は知らないんですけど、マスコミも周りの友達も、みんな文句言ってる気がします。

そういうときの方が、よい成績を収めている。調べたわけじゃないけど、そういう印象です。

それはさておき、誰が監督になっても頭が痛いですよね。連れていける選手には上限があります。コンディションも不安です。選抜された選手が、その直後に怪我をする、なんてこともありますからね。

制約の中で、結果を出す。ビジネスにも共通しますね。

限られた人数の枠に、なるべく優秀な人材を入れる!これは当然の発想ですが、良い選手がいつも良い結果を生むわけではありません。調子の波はどうしても消せない。チームワーク、コンビネーションも大切。

つまり、良い状況、良い結果を積み上げて目標を達成しようとすると、案外脆いということです。ひとつのピースが欠けるだけで、全体の歯車が狂ってしまいます。エース選手に依存すると、その選手が活躍できないと、結果が出なくなる。

会社も大きくなるにつれ、財務の重要性がクローズアップされてきます。最初は良かったんですよ、社長さんの手の届く範囲で社員が動くし、資金繰りもわかりやすい。そもそも、会社の主要な業務はほとんど、社長さんが担っている。

そういう状況を、財務的な視点で考えると、エース選手(社長さん)のキャパシティが気になりますよね。

財務っておカネのことだけやるんでしょ?何が気になるの?

財務が着眼するのは、「その会社がおカネを生み出すカラクリ」です。どの歯車が大切で、どれだけ負荷がかかっているのか。その歯車が、何らかの事情で回らなくなったとき、どんな備えが必要なのか。

財務とは、会社の「未来のお金と利益」を考えること。たとえば、現時点で想定される最悪の事態とは?その時に、何ヶ月耐えられるのか。利益はなくてもいいけれど、お金がなければ会社は倒産してしまいます。

社長の負荷を減らすために、社員を採用する。それならどのぐらいお金がかけられるのか。そもそも、事業構造(その会社がお金を生み出すカラクリ)を考えた時に、どの程度の人件費予算が適切なのか。

こんな考え方もあります。成長を見込んで社員を先行採用する。それなら、いつまでのどのぐらいの売上を作る必要があるのか。

治に居て乱を忘れず、という言葉があります。有事の備えは、平時にしかできません。財務が担うのは、潰れない会社作りと、急成長に耐えられる、足腰の強い会社づくりです。


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