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「B型にしか見えない人」から学ぶ、会社経営の大切な心構え

「オオタケさん、絶対B型でしょう!」人生で何度、この手のはずかしめを受けてきたか(笑)。

私のどこに、血液型を想起させる特徴があるのかわかりません。しかし、何かを感じさせるんでしょう。

人間の人格や、世の中で起きる様々なこと。理解をするのは一苦労です。もっとカンタンに判断ができるツールはないかな?という、誰もが持つショートカットしたいキモチ。それにぴったりなのでしょうね、血液型占い。

元々は、旧日本軍が、効率的に兵士を管理する方法を模索する中で見つけたのが、血液型による性格診断だったと聞いたことがあります。

血液型以外にも、便利なものはたくさんあります。たとえば、DiSC診断。人間を4つのタイプに分けた上で、それぞれのタイプに沿ったコミュニケーション方法を教えてくれます。

血液型よりは、だいぶ当たっている気がします。
もっと簡単に診断できる方法として、類人猿診断というのがあります。直ぐに結果が出るので、飲み会でやると盛り上がります。

で、ちょっと戻りますけれど。
1億人以上いる日本人を、4つのタイプに分類する。これは効率的だと思います。でも、忘れてはいけないのは、本当はひとりひとり、違うということ。

年齢も、抱えている悩みも、持っているものも違う。

でも、こういう診断ツールを使うと、万能感を感じてしまうことがあります。これで結構、人を分類できるなって。それが行き過ぎると、目の前の人の感情を見逃してしまいます。

私達の会社は、「財務」という領域のサービスを提供しています。決算書を使って、クライアント企業の概要を把握することは日常茶飯事です。

でも、私が心にいつも思うことは、「会社には、決算書に出てこない資産がある」ということです。

経営者さんの思い、情熱。社員さんの会社を愛する気持ち。社歴と一緒に積み上がる信頼、ブランド。社員さんがそれぞれ持っている、業務スキル。

便利な道具を使うことは大切です。でも、道具のデメリットを理解しない限り、道具を「使いこなす」ことはできません。

美しい花にはトゲがあるように、便利な道具には落とし穴があります。道具を過信して、大切なものを見落とさないようにしましょう。

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