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【第三世代フェミニストの弾薬庫】画像生成AI投稿に「二人以上」の新時代到来?

忘れもしない1991年におけるQuickTime1.0の発表会…

これにMixed Emotions ツァー(1989年~1990年)のライブ映像を提供したローリングストーンズのミック・ジャガーは320x240のノイズだらけのカクカク映像についてこんな感じのコメントを発表しました(内容はうろ覚え)。「笑っちまうよな。まるでオモチャだ。だが世界を制するトレンドの多くが、そうやって最初は笑われながら始まるものなのさ」。その後の動画配信ジャンルの躍進は皆さんも御存知の通り…

そしてこの2024年6月、同様に将来の歴史教科書に掲載されるかもしれない新展開がありました。ネットへの生成AI画像に目立って「二人以上」が混じり始めたのです。

既存画像生成AIエロ画像の問題点

大体想像がつくようにネットにおける女性のエロ投稿の多くが(少なくとも起点は)「キスと抱擁」となります。

これには以下で指摘した「圧のエロティズム」も関係してくる模様。実は裏で挑戦している女性生成AI絵師も少なくはないものの、これまではそもそも「同一画面に二人以上を登場させる事」自体が難しく、中々納得がいく出力が得られなかったという事です。つまりまさにそういう核心部分に変化が訪れたという話…

なお現在「男性生成AI絵師がエロ画像のネット投稿の中心」という事は、以下の様なジャンルの強さで分かります。これは私自身の2010年代Tumbrに基づく経験ですが、一旦女性エロ画像絵師による「キスと抱擁」攻勢が始まると、こうした「男性的エロティズムの追求」表現規制とは無関係にインプレッション差でマイナー・ジャンルに追い込まれてしまうものなのです。

なお私は「第三世代フェミニスト」を自称してる以上、以下の立場。

  • 表現規制による恣意的弾圧ではなく「野戦(インプレッション数での押し合い)」において男性的エロティズムが女性的エロティズムに押し負ける状況の到来は、むしろフェミニズム進化論的に歓迎すべき事態である。

  • ただし「キスやハグは(そこまで)エロじゃない」なる言い訳は「BLや少年愛は(男性的エロティズムと違って、そこまで)エロじゃない」なる言い訳同様、(連続性の観点から)絶対に認めない。

ただまぁ、この「抱擁とキス」問題が解決されても「女性エロ絵師にとっては、自らの手でエロ画像を生み出す事そのものがエロティズムの源泉」なる、さらに画像生成AIにとって深刻な問題が待ち構えていたりします。

  • まぁ、実際に指摘したらどんな反撃が返ってくるかなんて容易に想像出来る。「男性エロ絵師は違うのか?」

さて、この辺りの話はどんな展開を見せるのか…そんな感じで以下続報。

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