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21世紀的フランス革命の省察

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山崎耕一「シィエスのフランス革命」に刺激されて始めたシリーズ。既存のフランス革命に関する知識を再収録しつつ見直していきたいと思います。
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記事一覧

【カール・マルクスの生存戦略2パス目】「永久革命論」スキームからの脱出

まずは前回投稿で語られた知見について「準安定状態の発足・持続・終焉を観察する」進化論的ア…

Yasunori Matsuki
8時間前
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【カール・マルクスの生存戦略1パス目】「へーゲル左派(青年へーゲル派)」からの脱出

下記の投稿にて「準安定状態の発足と持続と終焉の観察」を旨とする進化論的アプローチを発想し…

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【21世紀版フランス革命の省察7パス目】背景にある筈の「統治の数理」についての推察

以前の投稿でしたこの話… 考えてみれば「やがて来るべき国王と教会の権威からも資本主義的誘…

Yasunori Matsuki
4か月前
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【21世紀版フランス革命の省察6パス目】カール・マルクス当人の思想における「プロレ…

なかなか「シィエスのフランス革命」本文の話に入れません。この本が「ブルジョワ革命論の終焉…

Yasunori Matsuki
4か月前
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【21世紀的フランス革命の省察5パス目】「ボナパルティズム」概念はマルクスの空想の…

以下は「シィエスのフランス革命」を契機に自分なりのフランス革命観を立て直そうという本来の…

Yasunori Matsuki
4か月前
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【21世紀的フランス革命の省察4パス目】「決着はイデオロギー的優劣と無関係に力の優…

前回投稿におけるこの記述、考えてみると案外奥深いかもしれません。 ここでいう「オタク=ビ…

Yasunori Matsuki
4か月前
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【21世紀的フランス革命の省察3パス目】恐怖政治を引き起こしたのは「フランス版ビーダーマイヤー」達だった?

以下の投稿の続き。ならば青年時代のマルクス自身はフランス革命についてどう考えていたのでしょうか? 中世と近世の境界線近世欧州においては、どの国も多かれ少なかれ「国体維持に十分な火力と機動力と兵站能力を備えた常備軍を中央集権的官僚制の徴税によって賄う」主権国家体制樹立の前提となる臣民統合の方便として、社会全体を王権や宗教的権威が網羅するある種の権威主義的段階を経ています。 ここで「臣民統合」の阻害要因となったのは「伝統的に所領と領民を全人格的に代表してきた」各地の領主や教区

【21世紀的フランス革命の省察2パス目】誰が「ブルジョワ革命論」を始めたのか?

こちらの投稿の補足。 19世紀後半の欧州では、本当は何が起こっていたのか?フランス革命とマ…

Yasunori Matsuki
5か月前
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【21世紀的フランス革命の省察1パス目】シェイエス改めシィエスの極左冒険主義?

今回の投稿の出発点はこの記事。 実際、この本で紹介されている山崎耕一「シィエスのフランス…

Yasunori Matsuki
5か月前
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