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今は言葉にできないけれど。(2021年3月19日(金))


私は今まで「助っ人外人」的なポジションで仕事をし、「どこに行って何をさせてもできるひと」を志向して、職場を異動するたびに「おー、今回はこのお題できたか」とおもしろがって仕事をしてきました。

なので、「どんな仕事がしたいの?」と聞かれてもいつも回答ができない。「どの人と仕事がしたいの?」と聞かれたら、あの人この人といくらでも答えられるのになぁと思ってしまうのです。

でも「人」というのは割と刹那的なご縁なのだと最近ようやくわかったし、そのご縁も「こんなことがしたい」ということを言えないと結びにくいということがわかって、「はて、どうしたものか」と。

考えて考えて「あ」と思いだしたのは、去年の11月から今年の2月末まで「編み物部」と称してやっていたこと。希望される方に毛糸キットを送っていただいて、私がそれを編んで出来上がったものをお送りするという自分内部活です。

自分を安全な場所に置いて、安心してひとりの作業に没頭していられるようにした上で、あとはひたすら編み、時々応援してもらう。そうして出来上がったものをお届けし、よろこびのメッセージをご褒美のようにいただく。

仕事(お金を稼ぐこと)についてもそうでないことについても、この編み物部のスタンスでいいのだなと思ったのです。そして願わくば、誰かのため何かのために頑張りたいと思う人を支えられるような安全な場をつくりたい。それが具体的にどういうことなのかを今は明示できないし、そういうご縁も見当たらないけれど、きっと今はそれでいいのだろうなと思い始めました。

#エッセイ #日記 #memento #miknits