グローバルで活躍するビジネスマンになるために

自分は製薬企業に勤務している会社員だ。過去に紆余曲折あったが、日本で10年以上の社会人生活を送ったあと、今はシンガポールのオフィスで働いている。
過去に多くの同僚、先輩後輩を問わず「いずれは海外に出て働きたい」と願っている人は多い。しかしながら、自分から見るとただ願望として持っているだけで努力や実力が伴っていない人が多い。
その理由としては下記のどれかに当てはまるのではないだろうか。
1. 頑張っていれば会社がなんとかしてくれると思っている
2. 英語は海外に出ればなんとかなると思っている
3. 単に日本で働くことにモチベーションを保てず、海外に出れば楽しい生活ができると思っている
4. 駐在員というものへの単純な憧れ (3に類似する部分もある)

いずれも海外で働くチャンスを得た人間からすると一笑に付すレベルだと思う。

まず1についてだが、現代社会においてもはや会社に依存することはリスクでしかないことは多くのビジネストップランナーが語っている。終身雇用制はもう保たれないし、会社も社員の人生には責任を持ってくれない。自らキャリアを切り拓く必要がある。

2について、英語をやらなきゃいけないとわかっていながらやらない、あるいは実力が伸びていない人は多い。ただこのグローバル化が進む社会において英語でコミュニケーションできることは最低条件だ。海外に出ればなんとかなるなんてことはなく、そもそも英語ができない時点で海外には出れない (採用されない)のが普通だ。もし英語は現地で学べばいいというスタンスで送り出す会社があったら相当の時代錯誤を感じる。

3について、日本は年功序列のヒエラルキーは根回しの文化など面倒なことも多いが、その一方で成果を出していなくても会社を辞めさせられることはないという状況でもある。逆に外資系、海外のオフィスでは成果を出していない人間は容赦なく人事考課で厳しい評価を受け、時には退職を余儀なくされる。海外で生き残るのは実力主義100%であり、シビアだ。出向 (駐在員)であれば海外で経験を積んだあとに日本に戻れるのだろうが、海外で成果が出せなかった人材がその後グローバルに活躍できるリーダーになることは難しいだろう。

4だが、駐在員として出向することについてはメリットの一方でデメリットも多いというのが自分の考えだ。出向に行ってしまうと、現地の社員からはいわゆる「お客様」扱いを受けることが多い。そして成果を出せなくても文句を言われることも少なく、裸の王様になっていく。更に駐在期間後には日本に戻ることも確約されているため、責任感も醸成されにくい。

以上の事柄も踏まえつつ、日本の組織で働くことに希望を見いだせず、かつグローバルで活躍していきたい人材のために必要な姿勢やスキル、知識について今後Noteに書いていきたい。

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