【小説感想】掟上今日子の鑑札票**西尾維新

掟上今日子シリーズの待ちに待った新刊をやっと読み終わることが出来ました。
と言っても、読みはじめてから1日で読んでしまったのだけれど。
それは私が今日子さんのように読むのが速いから…と言うわけでもなくて、それくらい先を先をと進めてしまうほどに衝撃的な内容が続いたため、止めることが出来なかったから、と言うのが大きな理由に他なりません。
なにせ、スタートからすぐ、今日子さんはスナイパーの銃撃にあい、自分が探偵であることを忘れてしまうのですから。
そして、1日で記憶を失くすという、忘却探偵に絶対必要なそれすらも失ってしまうのですから。

何度も本作の中で厄介さんが言うように、今回の犯人は今までとは違うのです。
色々なことが。
そして、今作では今までベールに包まれていた今日子さんの過去が明らかに!!
1日で記憶を失くす今の用な状態になる前の今日子さんは何をしていたのか、何故記憶を失くす事になったのか、それらが明かされるとなったら、そりゃ、このシリーズを愛読していた人にとっては続きが気になって途中で止めるなんて出来るはずもなく。

そしてその気になるルーツは日本を飛び越えて世界へと。
読み終えて、その過去に触れた私ではありますが、それでもまだまだ疑問は尽きません。
色々聞きたい。もっと掘り下げたい。
でも、今日子さんはいつものようににこやかな笑顔でのらりくらりと質問をかわして答えてはくれないのでしょうけれど。

そして、読み終わって気になるのは、次回作。
今回色々変かがあった今日子さんの周辺はどうなるのかも気になるところだし、いつ発売されるかも気になります。
あと、そもそももっと前に発売されるはずだった「五線譜」と「伝言板」がどうなるのか。
今作で、過去の事件を厄介さんが思い出すシーンがあったのですが、そこに名を連ねていたんですよね。
と言うかとは、今回の「鑑札票」よりも前にのこ2つの事件はあったわけで…。
今後この2作が発売されるとしたら時系列的には前後する事になるんですよね…。
2作の位置付けと、2作が発売された後のその先に、今回のこの後に、時系列的に戻るのか…。
どう構成されているのか気になります。

とまぁ、気になることが沢山あって、まだまだ飽きが来る気配は全然ありません。
とにもかくにも、作品と作品との間があんまりにもあかないでいただけると私的にはとてもありがたい。
次回作が早く読めますように…。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?