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ヨルク・シュマイサーの版画(2)

町田市立国際版画美術館「新収蔵作品展Present for You
わたしからあなたへ/みんなから未来へ」(2024年2月18日(日)まで。入場料無料!)

上記の企画展でヨルク・シュマイサーの作品をたくさん見ることができ、これぞ眼福、というひとときを体験しました。

作品はとても繊細で、思わず引き込まれました。

使われている技法は、エッチング、アクアチント、ドライポイント、フォトエッチング、ソフトグランド、ディープエッチングとありました。

残念ながら私はそれらの違いが全くわかりません…。しかし、これらのテクニックによって、夢の中にいるような、幻想的な世界が紙の上に紡ぎだされるものだということが今回わかりました。


今回は撮影しなかったのですが、「彼女は老いていく」という連作もありました。若い女性が、少しずつ年齢を重ねていく様子を数枚の作品で描いたものです。
私は50代ですので、どうしても自分を重ねて見ていたと思います。自分もこのように変化していくのだということを第三者から観察されている作品。それで、分かってはいてもなんとなく気持ちがしんみりしてしまい、撮影をせずに帰りました。

あれが「彼は老いていく」という男性がモチーフの連作だったら、もっと距離をおいて客観的に鑑賞できて、作品を撮影して帰ってきたかもね(^^;)

若い20代や30代の頃って、分からないんですよね。このしみじみとした感じ……。40代からいろいろ肉体的な変化が生じてきて、いやでも加齢を意識させられるようになります。

「今日がいちばん若い日」ということを忘れず、元気にやっていきたいものです!




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