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執筆雑記 ~『”青い瞳”ショック』を和らげるために…~

※こちらの記事では、『聖剣伝説 LEGEND OF MANA(通称LOM)』というゲームの『珠魅(じゅみ)編』に関するネタバレが含まれております。

該当ゲームプレイ中など、ネタバレ避けたい方は読まないことをオススメいたします。






第三話の脚本を書き進める前に、
ちょっと先にワンクッション入れておかないと、
アニメ版のサフォーとザル魚君しか知らない人のショックが
大き過ぎるんじゃないかな〜……^^;
って思ったのと、
やるやる詐欺になってた記事まとめの一つを、
この機会にサフォーとマリーナについても加筆して、
先に公開するのもアリかな〜……🐜
と思ったので、
今回は本編より先に考察を書かせて頂くことにいたしました。


珠魅編のテーマについて


ハイ、で、何の話かと言いますと、
サフォーとマリーナのキャラ設定を再構築するにあたって、
大前提・骨格として考えなければならない法則・決まりごとが
いくつかあるよねって話で、今回お話しするのは、
『珠魅編のベースにあるテーマ』
でございます。

コレ実は公式アニメ観る前に、
旧Twitterでだらだら呟いてた考察でして、
当時タグもなしに呟いてたので、
恐らく最早探せないだろうなって感じなんですが^^;
アニメ観たら解釈変わるかもと思ってスクショ撮っておいたんですよ……

ええ、微塵も変わらなかったって言うか、
変わりようがなかったですね、ハイ←
アルティマニア読んでる方がマシでしたね、ハイ←←
ま、過ぎたことは置いときまして。


で、何でサフォーとマリーナのキャラを構築するのに
『珠魅編のベースにあるテーマ』が必要かと言いますと、
まぁアニメで描かれてたテーマ(?)と全然違うからっていうのと、
(そもそも公式アニメは
テーマなんてあったのかって感じなんですけど…ゲホゴホ……)
もう一つ、
『サフォーとマリーナを加えても、
変わらないテーマを描くため』です。
コレ、大事ですよね。

サフォーとマリーナは、勿論アニメ化で初めて
キャラデザ公開となった訳ですから、目玉キャラではあるんですけど、
でも、”物語の主役”ではないんですよ。
彼らは”サブキャラ”なんです。
”物語の主役”は、あくまでも
シャイロとセラフィナと
瑠璃と真珠姫です。
この役割分担は絶対にブレてはいけないですし、
当然、描かれるテーマもブレてはいけないんですよ。
ましてや、サブキャラのために物語のテーマ変えるなんて、
言語道断です。
だからこそ、キャラ設定を創る段階で、
改めて確認しておかないとアカン訳です。

ハイ、てことで、まずはテーマの確認です。
若干こちら↓の記事とも被る話ではあるんですが、

珠魅編のベースにあるテーマっていうのは、
めちゃくちゃ簡単に言うと

『コミュニケーションの大切さ』

だと思うんですよね。
もっと正確に言うなら、

『家族のように近しい・親しい相手であっても、
言葉による”対等”で”建設的”な
意思疎通・コミュニケーションは大事』

っていうのが根底にある…んだと思うんですよ。
勿論『種や血族を超えた友愛及び家族愛』っていうのが、
”メインテーマ”ではあると思うんですが。

でもその『友愛や家族愛』を”適切に”育むには、
”やっぱりコミュニケーション大事だよね”っていう、
そういうことが同時に描かれているんだろうな、と思うのです。
だからこそ、”すれ違いまくる”話だったのだろうなとも思うので。

珠魅は、”家族”である


で、このテーマに沿って
サフォーとマリーナのキャラを創っていくにあたって、
もう少し解りやすく説明するために、
今回は原作に登場する『煌めきの都市で暮らしていた珠魅』のことを
『家族』に喩えて説明していきたいと思います。
あくまでも、”ゲームに出てくる内容だけ”を
考慮した解釈ではあるんですが、
ただ、『家族』に喩えた方が、最初に説明した
『ベースのテーマ』が解りやすくなるかなと思います。


まず、煌めきの都市に出てきた「座の仕組み(=階級制度)」ですが、
これは、そのまま「家族内での年齢順」と考え、当てはめていきます。

↓ざっくりまとめるとこんな感じになります↓

【玉石の座】
・玉石姫:蛍姫=母親
・玉石の騎士:レディ・パール=父親

【輝石の座】
・族長:ディアナ=長女(第一子)
・騎士長:ルーベンス=婿養子(≒長男)
・次期族長?:エメロード=次女(第三子)

【半輝石の座】
・アレクサンドル=次男(第二子)

(※座の違いでエメロードとアレクの表記がややこしいです…
  すみません…)

で、もうちょい詳しく説明を加えますと、

*蛍姫(母親)
珠魅(家族)全員が大切で、
愛情溢れ過ぎ&“家族”に尽くし過ぎ
&自己犠牲過ぎお母さん。
(でもそれは”本当の愛情”じゃなくない?)

*レディ・パール(父親)
“妻”(蛍姫)を守りつつ、
珠魅(家族)全員のことも守ろうとしつつ、
でも実は細かいところ(特に”子供達”の心情とか)は
あんまり把握してあげられなかった、
腕力は最強だけど、口下手で不器用な父。
(そして”家族”が崩壊してようやく気付く…的な)

*ディアナ(長女・第一子)
「”両親”があんな感じ(←)だから、
私がしっかりしなくちゃ…!」って、
”家族全部”を背負っちゃった
責任感&実務能力鬼強長女。
(実際は自分のことで手一杯では…?)

*ルーベンス(長女の婿・≒長男)
“年上の敏腕妻”(ディアナ)を支えながら
“弟妹達”の面倒も見つつ連絡役もこなしつつ
“家族”に仇なす輩への対策も考えつつ都市運営も考えつつ
“義理の両親”にも気を配って戦闘では前線にも立っt
(どこのブラック企業中間管理職なの??)

*アレクサンドル(次男・第二子)
”父親”とか”兄弟姉妹(特に姉兄)”とか
”家族”全般に嫌気が差しちゃう、
でもそんな『嫌気が差しちゃう自分にも嫌気が差しちゃう』
自尊心激低でナイーヴなお年頃の、
でも一度「こう!」と信じたら我が道を
ノンストップで爆走しちゃう意志激強
視野狭窄拗らせマザコン反抗期青年(言い方)
(ただアレクがこの位拗らせてなかったら、
 珠魅編の物語は始まらなかった訳ですが…^^;)

*エメロード(次女・第三子)
”一家”の中でほぼ唯一ポジティブでアクティブで適切なコミュ力と
未来志向な考え方を持つ奇跡のコミュ力モンスター。
好奇心旺盛だし、変な偏見もないし、思考もかなり柔軟。
”家族”が基本的に大好きで、”父親”を尊敬してる”子供”代表でもある。
ただし、”長女”に似て、要らん責任感で背負わなくて良いところまで
全部背負おうとする傾向がある。
(この”家”の未来を担うのは彼女しか居ないだろうなと思う。マジで。
 ディアナの人を見る目は確か。
 良い補佐に巡り逢えるかどうかが今後の課題かな…?)


ハイ、大体これが、
『煌めきの都市に居た珠魅を家族として考えた場合』
の各キャラの説明(+私が感じる各キャラの課題)となります。

何かけっこうしっくり来るんじゃないかと思うのですが…
如何でしょう…?^^;
特に蛍姫、レディ・パール、アレクサンドルの三角関係は、
”反抗期の親子関係”と捉えると、
何か、”あるある”だと思うのですよね(苦笑)
この問題も、結局は『成長過程におけるコミュニケーションの問題』
と考えることも出来るので(精神発達の話でもあるのでしょうが)、
冒頭の『ベースにあるテーマ』の話と繋がると思うのですよ。


サフォーとマリーナについても考えてみる

で、本題ですが、ここに
『サフォーとマリーナも加える』
ことを意識しつつ、
アルティマニアの初期設定を参考に、
2人のポジション・キャラ設定を
考えていく訳ですけども、
私なりの結論としましては、

・サフォー=長男(第二子)
・マリーナ=長男の嫁(≒次女)

かなと思っています。
つまり、ディアナとアレクの間ですね。

で、サフォーとルーベンスは
家族構成上はほぼ同じ年齢で、
アレクとマリーナも家族構成上はほぼ同じ年齢、
と言えるのかなと思います。
(アレクとエメロードが
それぞれ第三子、第四子に
スライドする感じですね)

で、このサフォマリの関係性なんですが、
お気付きの方も多いかと思いますが、
やはり被るのですよね…
『ディアナ・ルーベンス』ペアと。
勿論、男女差とか座の違いとかはありますが、
それでも繰り返し表現する程大切な関係性かと言うと、
それはちょっと『珠魅編のテーマ』から
ズレてしまうのではないかな…?と思うのですよね。

ベースのテーマは
『意思疎通・コミュニケーションの大切さ』
ではありますが、
メインテーマはあくまでも
『友愛・家族愛』
なので、
“恋愛”も暗示している“嫁や婿”といった関係性を重ねて描くのは、
ミスリードになりかねない訳です。
そういう理由もあって、原作ではマリーナが絡む部分は
ほぼ根こそぎカットされた…
のだろうな、と考えられるのです。
(勿論、理由はそれだけではなくて、
容量の関係とか、時間の都合とかもあったでしょうけれどもね。
それでも、彼女を出さなくてもテーマを暗示出来るように、
マリーナの抱えていた問題点や特徴は、
他の珠魅に分散してちゃんと描かれているんですけどもね。)

で、少し話を戻しまして、サフォーとマリーナ@家族ver.について
もう少し詳しい説明も書いておきますと、

*サフォー(長男・第二子)
”姉”(ディアナ)を尊敬しており、彼女に信頼され、
自分に相応しい高い地位(座)を与えてもらえたことと、
仕事・役割(姫長)を任せてもらえたことを誇りに思っている。
”家”のしきたりによって選ばれた相手(マリーナ)を
”妻”として迎えたものの、自分より『格下』な相手が
選ばれたことに正直戸惑っているし、
いまいち納得出来ていない。
プライドの高い、昭和のエリートビジネスマン的青年。

*マリーナ(長男の嫁・≒次女)
ごくごく普通の一般家庭に生まれ育ったのに、
何故か格式高い名家に嫁ぐことになってしまった。
亭主関白な”夫”(サフォー)の身の回りの世話から
対外対応(騎士としての戦闘)までこなす羽目になり、
正直、心身共に疲弊している。
しかし「自分の方が身分が低いのだから仕方ない…」と、
そもそも”夫”に対して何か対等に話し合おうとか、
お願いをする…という考えすら思い浮かばない、
昭和の主婦的自尊心激低な薄幸の娘。

…という感じなのではないかな、と^^;
ええ、昭和ですね……何分、リリースが
1999年ですからね……平成11年ですよ……
調べてみたら、『男女共同参画社会基本法』が
施行された年のようですね……
法律が出来るってことは、つまりそれだけ全国的に
”男女不平等”が問題になってた時代だったってことですからね…
まぁ今も全然解決されてないですが…それは一旦置いときまして。
でもこう考えると、なんてドンピシャなテーマ
描いとるんやサフォマリペア(苦笑)
って感じですが…。
まぁ、ちょっと生々し過ぎてカットされちゃったのかな…?
という気もしないではないですね…。
ただ、珠魅編のサブテーマ・メインテーマを描くのには、
やはり無視出来ない設定・社会問題だったのではないかなとも感じます。


(と言うか、めっちゃ余談なのですが、聖剣伝説LOMは
『旧時代から新時代へ移行する過渡期』
として、全体的に世界観・イベント・ストーリーが描かれている…
それも、占星術的に言うなら
正に『土の時代から風の時代へ移行する過渡期』
が描かれているなと思うので、
けっこうマジで『未来予言ファンタジーゲーム』だったなと思いますし、
本当に、”現代にも通じる問題・ストーリー”だらけなんですよね……。
だから、マジでアニメ化の”タイミングだけ”は、
超大正解・超タイムリーだったんですよ…。
”タイミングだけ”は…ね……。
…ハイ、話を戻します…)


ザル魚君は、サフォーとマリーナの”代役”


で、そんな諸々の事情で出しにくくなっちゃったであろう
サフォーとマリーナですが、そんな2人の代役として登場したのが、
そう、ザル魚君です。
…たぶん。

と言いますのも、あのゲーム内で描かれていた
ザル魚君単体で、実は
『サフォーとマリーナのすれ違い=彼らが抱えていた問題』
については、十分暗示出来ている・描けているからなのです。

ちなみに、アニメ版しか知らない方のために
原作ゲームのザル魚君の設定をざっくり説明しますと、
『ある老漁師が仕掛けた魔法のザルに魚がかかり、
死にかけていたところに、老漁師が、
「自分はもう十分生きたのに…」と、
自分が仕掛けたザルのせいで死にかけている魚を憐れみ、
ひと粒涙を流した……
その涙がかかった魚は息を吹き返し、ザル魚君となった。
そして老漁師は3年間ザル魚君を育てて亡くなったが、
その間甘やかされて育ったザル魚君は、
ずば抜けてイヤな性格になり、
更に友人のサフォーから
莫大な遺産(=“青い瞳”)を譲り受けたことで
金の力を笠に着て威張るようになり、
片想い中のルヴァーンシュちゃんを
ラウンジごと貸し切って独り占めするも、
ルヴァーンシュが嫌がっていることには全く気付かない……』
と、本来はこんな感じのキャラです。
悪人ではないんですが、まぁ…うん……
友達にはなりたくないですね、私だったら…←

ともかく、こんな感じのザル魚君のまま、
”生まれ変わらない”ままでイベントが終わることで、
逆に『サフォーとマリーナは生まれ変われるであろう』ことも
暗示している…のではないかなと思います。

つまり、原作ゲームのイベントで本来やるはずだったであろう
サフォーとマリーナの『珠魅編必須の過程の経験』を、
ザル魚君に過程の一部を代わりに経験してもらうことで、
ザル魚君を通して『珠魅編共通のテーマ』と
『サフォマリ2人の過程クリア』を暗示していた…
のではないかなと思うのです。

そして、2人の代役としてザル魚君が描かれていると考えた場合、
一番大事なのは
『サフォーとザル魚君との友人関係』
…ではないのですよ。
いや、友人だった可能性は十分考えられるんですけども、
そちらの考察は、ちょっと別の考察をまとめた際に
お話ししようかなと思います…忘れなければ←

で、コレは完全に私の個人的な想像・考察ではあるのですが、
ザル魚君がサフォーとマリーナの代役になるための鍵…
それは、
『お爺さんとサフォーが出逢うこと』
の方なのではないかな、と思うのです。
アルティマニアにすら書かれていないことではあるのですが。

(と言うか、原作の時点では、
『ザル魚君を見ればサフォーは改心出来る(自分の問題点に気付ける)』
という想定、或いはそこまでしか設定を考えていない段階で
サフォーを出さないことが決まってしまった…のかなと思うのですが、
アニメで描くには、このままでは設定の詰めが足りないのですよ…。)

勿論、詳しくは第三話の脚本で描くつもりですが、
ポイントは
先程”家族”に喩えて説明したような
『サフォーとマリーナの不当な上下関係』と、
『お爺さんとザル魚君の関係性』の”対比及び暗示”、
そして上の方に貼った記事でもお話しした
『すれ違うことで絶望し、生まれ変わる』
という、珠魅編必須の過程を
『特にサフォーにきちんと経験させること』です。

コレがアニメで本来描くべきだったことであり、
『コミュニケーションの大切さ』というサブメッセージと、
『種を超えた友愛・家族愛』というメインテーマを
珠魅編全体で描くために必要なこと…なのではないかなと思います。


後記とちょっと余談(真珠姫と瑠璃の場合)

ハイ……という訳で、
『サフォーとマリーナはこんな感じのキャラ設定で
書いていきますよ予告兼考察記事』
でございました……。
ハイ、ええと……「公式アニメ版のサフォーとザル魚君が好きだった」
って人には、もしかしたらだいぶショッキングな
お話だったかなと思うんですが……
まぁ、そういう方は2022年のLOMアニメの方をね、
観て頂ければ良いのかなと思います……。
私は原作ゲームのLOM及び珠魅を愛しておりますし、
自分の考察力を信じておりますので…
後は書くのみ、でございますです😇ハイ


あ、余談ですが……
『珠魅は家族である』という考えに、
ティアストーンクリア後の真珠姫と瑠璃も加えますと、
真珠姫はエメロードの下、
瑠璃は真珠姫の下=末っ子
になるのかなと思います。

*真珠姫
ちょっと控えめだけど、意外と自分の気持ちもちゃんと主張出来るし、
”両親”にも”兄弟姉妹”にも適切に気を配れる、心優しいしっかり者。
ある意味”母親役”も兼任している…のかもしれない。
(何億回でも言うけど、ただのぽやぽや天然不思議ちゃんではないのよ…)

*瑠璃
“父親”を敬愛してるパパっ子。
“兄弟姉妹”も大好きで、いっちょ前に役に立ちたいお年頃。
物語の始まりと比べたら、かなり”お兄さん”に成長してはいるけど、
まぁ……やっぱりまだまだ若いよね(笑)
みたいな部分が残る、煌めきの都市の末っ子。
(お兄ちゃんお姉ちゃん達と、いっぱいお喋りの
練習しようね😇(にっこり)って、どうしても思ってしまう←)

…って感じですかね😇(ニッコリ)
マトモなコミュ力持ってるの、
エメロードと真珠姫とルーベンスだけでは…?
って、珠魅の考察する度に不安になってしまう私……😇
頑張って珠魅……💎


ハイ、という訳で(?)、以上でございます!
妄想アニメ脚本第三話を
楽しみに!?^^;お待ちくださいませ!

したらな!



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