雑記 210 ケンタウルスの星祭りの夜

画像1 サイエンスライター竹内薫氏の『銀河鉄道の夜』の普通ではない読み方のご紹介。(宮澤賢治『銀河鉄道の夜』)
画像2 ジョバンニ「もうじき白鳥の停車場だねえ」/カムパネルラ「ああ、十一時かっきりには着くんだよ」。二人の間でこんなやりとりがある。ーーーーこの会話は、銀河鉄道が11時に「白鳥座」の駅に着く、と言っているのではないか、と氏は言う。そして、星座早見盤を回し、白鳥座が真ん中になるように配置する。すると、午後11時の目盛りには、8月12日から13日あたりが来る。
画像3 別の箇所で、列車の車両を回ってきた車掌が言う。ーー車掌「よろしゅうございます。南十字(サウザンクロス)へ着きますのは、次の第三時ころになります」ーーこれも同じように、南十字座に3時に着くと解釈。南天の星座早見盤で南十字座を、中央に持ってくると、8月の中旬になる。
画像4 つまり宮澤賢治『銀河鉄道の夜』の場面設定は、8月の12日から13日にかけて、と言うことが分かる。8月13日頃は、ペルセウス流星群の流星がピークを迎える日。星祭りの夜に相応しいのではないか、という竹内薫氏の解釈です。……というわけで、ペルセウス流星群を求めて八ヶ岳高原までやって来ている。気温15℃。あいにくの雨。いっときでも夜雲が切れて星が見えると良いのだが。
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