おじさんってなんであんなに嫌われてるの

俺は今23歳だ。
これから20年30年経つと40代50代になり、世間一般ではいわゆる「おじさん」と呼ばれる年齢になる。

『20年30年なんてまだまだ先』と鷹を括っているとあっという間に20年30年経ってしまう。
こうした時の流れの残酷さを感じるようになるのは、自分が徐々におじさんになって行ってる証拠なんだと思う。

俺は、ラジオを聴くのが好きで学生の頃からよく聴いていた。
ラジオを聴くようになったきっかけは、中学生の時に技術という科目で作った簡易ラジオだった。
そこからさまざまなラジオの周波数を合わせていろんな番組を聴いていた。
そして、オードリーのオールナイトニッポンと出会いおじさんの話が好きになった。
YouTubeを見るようになっても、サッカーのイングランド・プレミアリーグをおじさんが熱く楽しそうに語り合う『プレミアリーグ・トークショー』というチャンネルが好きでよく見たり、くりーむしちゅーの有田さんがプロレスを語るチャンネル『有田哲平のプロレス噺【オマエ有田だろ!!】』も大好きだ。
おじさんが楽しそうに好きなことを話す姿を見るとこちらも楽しくなってくる。
だから、バラエティ番組でおじさん芸人が自分の老いを実感する瞬間などを話している姿を見るとなんとも言えない悲しい気持ちになってしまう。
これは、俺自身が老いから目を背けたいと思う気持ちなのだろうか。

俺は元々おじさんに対して嫌悪感みたいなものを感じたりしなかった。
むしろ働き始めてから、見知らぬおじさんに悩みを聞いてもらったり、楽しく談笑していた時期があった。
だから、おじさんが世間から良い目で見られていないと感じたりすると、なんとも言えない気持ちになる。
そこでなぜおじさんは嫌われるのか自分の中でいろんな考察をしようと思う。

まず最初におじさんのパブリックイメージとして【態度がでかい】【説教してくる】【清潔感がない】などまあ様々だ。
確かに、つい最近見かけたおじさんで郵便局でなぜか意味がわからないくらいキレて、局員に説教しているおじさんを見た。そのおじさんは、世間から嫌われる典型的なおじさんだった。今のご時世あんまり言いたくないが、ノーマスクで顔を真っ赤にして唾を飛ばして怒っている姿は、他人が見ていて気持ちの良いものではない。
こういうところから「これだからおじさんは」と思われるのだろう。こればっかりは、否定できない。
こう言った一部の品がないおじさんのせいで、おじさんの評価は下がっていくのだろう。

個人的に嫌われる一番の理由が、「年齢による自制心の鎖が緩まり、周りの目を気にせずに周りが盛り下がることを言ってしまう」だろう。
野暮だなと思ったことも野暮だなと心の中で留めずに、口に出してしまうことだ。
これは、本当に嫌われるというか空気が悪くなってしまう一番の原因だ。
俺は、人の目線や自分の一挙手一投足、一言一言が相手にどう思われるのかいちいち考えてしまう。まあ、めんどくさいし疲れる性格だ。
そんな性格の俺には考えられないようなことだ。よくできるなと感心してしまう。
だから、そんなおじさんにならないようにしなければいけないのだろう。

色々と考えれば考えるほど、おじさんは生きづらいものだと感じる。
臭そう、汚そうなど様々な心無い言葉によって爪弾かれてしまうし、孤独を感じるのだろう。
だからこそ働き始めの頃、公園にベンチで夕陽を見ながら俺の悩みを聴いてくれたおじさんには感謝をしているし、世の中のおじさんには優しいおじさんもいる。
だから、世間の目やイメージがおじさんに対して少しだけ優しくなればいいなと思う。

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