衝撃的なクリスマスプレゼント
ワンオペ家庭のクリスマスプレゼント
我が家は実質ワンオペだったので、ムスメへのプレゼントはいつも私が準備していました。
私は少しでも夫に育児に関わって欲しかったので「今年、こういうのを欲しがっているよ。 今年はサンタにこれをお願いしていたよ」と教えてあげていましたが、残念ながら彼には関心がなかったのです。
二人が発達障害だと分かった年、認めたくないモトオの傍若無人が酷くなり、我が家はお祝いどころか笑顔まで消えていたのでした。
そして、それとは別に、小6だったムスメは、この年プレゼントの送り主が誰かということを知ってしまっていたので、自分の父親をおそらく初めて客観的に見るようになったのでした。
クリスマス当日
そんな中でも12月25日の朝には、リビングにたくさんのプレゼントが置かれました。私の実家の母や妹たちがいつものように前もって送ってくれたのです。そして、普段は絶対、気持ち良く起きてくることのないムスメもこの日ばかりは飛び起きてきたのでした。
因みにモトオはこの日、朝早くから友達と遊びに行ってしまっていました。
クリスマスツリーの前には、実家の母や妹たちからのプレゼントと私からのプレゼント、そしていつの間にかモトオからのプレゼント二つが置いてありました。
朝それを見つけた私は、
『やってることは滅茶苦茶で愛情がないように思えるけど、ちゃんと用意してくれたんだ。 やっぱりムスメのことを大事に思ってくれてたんだ』
と、内心ほっとして喜んだのでした。
二つのうち一つは中身が見えていて違和感を覚えたものの、おまけだと思い、あまり深くは考えませんでした。
プレゼントの中身
その見えていたプレゼントというのは、近くのスーパーで売っているのを私もムスメも見ていたので、そこで買ったことが分かる ”お菓子が入ったサンタのブーツ” でした。包装されていなかったのでまる見えでした。
そして、もう1つは、なんだろうとムスメが包装紙を開けてみると、なんと中から出てきたのは、漫画ナルトのキャラクターが描かれたポケットティッシュ6個入りだったのでした。
衝撃でした。
彼の言動にはいつも悩まされましたが、これは最大レベル。
ムスメの欲しいものが分からない以前の話で、そもそもティッシュは、親からのプレゼントではない。
小6のムスメにお菓子入りのサンタのブーツにポケットティッシュ。常識の無さに呆れすぎて言葉がありませんでした。
そして、なぜナルト!? 昔からプリンセス好きのムスメに、なぜナルト?
私が不思議がっていると、ムスメはがっかりしながら、こう言ったのです。
「これ買ったんじゃないでしょ。 だって、買うんだったら、私がプリンセス好きなの知ってるからプリンセスのを買うはずだもん。 たぶん誰かからもらって、それを回したんだと思うよ」
と、静かに分析していました。
確かにそれならありそうです。
ムスメは同じ思考回路を持つモトオの考えが読めるようで、彼の頭の中を言い当てるのが上手なのでした。
結果、モトオがその場に居なくてよかったと思いました。
『家族を置いて、クリスマスに遊びに行くなんて、家族として終わってる!』と、私は腹を立てていましたが、居たら居たで、不機嫌オーラを放ってすべてを台無しにしていたことでしょう。
自分が酷いプレゼントを送っておきながら、彼はきっと『自分があげたプレゼントに文句を言われた!』と言って、怒り出していたでしょうし、そうなると次に出るのは『文句を言うなら、二度とあげませんから!』というお決まりのセリフだったでしょうから、本当にいなくてよかったと思いました。
それにしても、忘れられないプレゼントになったことだけは間違いありません。
サンタが親だということをもう知っているだろうと思い、私が口走ってしまってしまった話はこちらです↓
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