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死ぬこと以外かすり傷、だけど親が死ぬと深い傷になる。後悔のないように生きよう。

皆さんはカリフォルニアから来た娘症候群という言葉をご存知だろうか。
これは病院である話を指す言葉なのだ。

それは、患者(と近い家族)が決めた治療方針を、ほとんど会っていない遠方に住んでいる娘(もしくは息子)が突然やってきて、治療方針に異論を唱えることをいう。

治療方針が振り出しに戻ったり、患者さんの意向に反した治療がされたりする事もある。
病院側として、家族とくに子供の意見は取り入れざるを得ないのだが、医者含めあらゆる医療従事者と患者とで長い時間をかけてせっかく決めた方針ががおじゃんになるのだ。
そうかあ…と肩が落ちてしまうのは致し方ない気がする。

子供の立場からしたら、長い事会っていなかったので、親には何とかもう少し生きていて欲しいと思うのだろうが、時すでに遅しである。

そして大抵、患者本人は戸惑うのだ。
自分で決めた事でも、会っていなかったとは言え実の子供に色々言われると決心が揺らぐのだ。
さらに自分ではしたくない治療を子供が言うからと、嫌々受け入れてしまう患者さんも中にはいる。

臨床検査技師は、検査時間が長いこともあり患者さんと色々話をする機会が多いし、検査室は検査の性質上プライベートが確保されているので、普段人には話さないであろうこういう事も皆さん色々話してくれるのだ。

そういう経験があるからこそ、わたしは親の決めた事には一切口は出さないでおこうと決めている。

親だってある日突然死んだり病気になるかもしれないのだ。
親には元気なうちにたくさん会っておいた方が良い。これは間違いない。
将来自分がカリフォルニアの娘にならないためにも。

あとは自分もそう。明日突然死ぬかもしれないのだ。
職業柄、そんな人たちはごまんと見て来たので、『死』に関しては誰でもすぐそこにあると感じている。

だから生きているだけで幸せなのだ。

そしてせっかく生きているんだから、
やりたい事はやってからじゃないともったいない!
誰かのために我慢する人生なんてもったない!
常にワクワクを選択する人生を歩もう!と思っている。

ということで、わたしはいつ死んでも良いように家の中はなるべく物を少なく整理整頓をしている。
もし急に死んだ場合、片付けるのは親や姉妹になるからだ。なるべく負担はかけたくない。

あとは全身脱毛も済ませた。
突然病院に運ばれて、荒ぶるムダ毛が白日の元に晒されると考えたとき、自分はちょっと嫌だな…と。

ちなみにカリフォルニア在住の医療従事者は、同じ現象のことを「シカゴから来た娘症候群」と言うらしい。

という訳で、皆さん、毎日うんこが出るだけ幸せなのです!
(さっき腸閉塞の患者さんが来た)

今日も元気に身体が動くことに感謝して楽しく1日を過ごしましょう!!


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