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足首が時々痛い/60代女性

気になるところ

数日前から右足首の痛みが有る、寝ていても違和感で特に歩いた際に痛い訳でも無い。


仮説と検証

1)再現できない痛みが一番分かり難い

2)可動域を健側比して問題点を探るも(-)

3)もともと腰痛があり反り腰、通院歴からの問題点を考えるが不明

4)問題の足首から上向し下腿ー大腿と前後面の筋膜過緊張を確認→患側右が若干張り感

5)1-4まで考えてもわからないので先ずはメンテナンスで慢性肩こりほか、アライメントを整えるコンディショニングを行う

6)術後、立ち上がり歩行を行うと初めて歩行痛(+)があった→距腿関節への距骨インピンジメント(干渉)の可能性と、クロスサポートメカニズムの機能低下と考えた。

7)クロスサポートメカニズムのうち超腓骨筋の過緊張がありその停止部(第一中足骨近位 内側楔状骨)への圧痛(+)があり、特に第一中骨足へ問題あり(+)

後脛骨筋と長腓骨筋でクロスサポートメカニズムを作り足底縦アーチを作る



8)5で立位アライメントの正常化と重心が正常な位置に変化、よって痛みの回避行為から患部へ荷重しない姿勢を修正、ようやく足首痛のドライバー(一次原因)が発症したのだと考えます。



コンディショニング

1)長腓骨筋ハンズオン(手技)

2)1からの停止部・第一中足骨ハンズオン

3)クロスサポートメカニズム回復からの縦アーチ機能改善、背屈運動の際に距骨が距腿関節を乗りこえやすいようにした。


備考

時として痛みの回避行為から患側側部へ荷重しない姿勢を作っていた、その事で問題は霧の中に隠れやすい。

こうして術後に問題点がクリアになる事もある。

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