身に覚えのないお尻の歩行痛/50代男性
気になるところ
左臀部痛:3日前からの痛み
発痛動作を確認すると、歩行痛・特に歩行終期に痛み、大腿を持ち上げる際の痛みがあるとの事
仮説と検証
1)関連痛として臀部痛の前に左足首、距腿関節の背屈痛があった事、それも原因不明だが足場不安定な場所での作業の踏み締めで足関節底屈運動を行った結果か?(腓腹筋過負荷)
2)1から背屈制限を確認、健側部に対しやや制限がある程度、しかし腓腹筋長腓骨筋は硬結し圧迫感や痛みが強い。
3)2の運動連鎖(足関節からの上向性)から骨盤後傾の可能性?確認すると左寛骨後下方変位やや骨盤後方吐出、開きの関係で仙腸関節のテンション高く圧迫痛、不安定感を呼んでいるのでは?
4)足底部ー下腿後面ー大腿後面ー臀部との筋膜経路から考える、今の部位中刺激しながらの動作痛軽減する事を確認→筋膜が影響している可能性がある、筋骨格系で隣接及び2関節だけならその影響も起こるがもし原因が患部より遠い場合、こうした筋膜の問題も勘案する必要があります。
筋膜が収縮すると、歩行終期で脚を振り出す際に臀部や大腿後面の膜が伸ばされ刺激し痛みのキッカケになり得ます。
コンディショニング
1)骨盤後傾からの仙骨痛軽減のため、運動連鎖の修正からもSBL(スーパーバックフェイシャルライン)のハンズオン
NRS9→5になる、3日後経過確認としました。
発症の経過ですが、先ず足関節の歩行痛が最初に出たとの術中にお聞きし、その足関節底屈からの運動連鎖が上向し、結果骨盤後傾と言う運動連鎖を起こし、結果骨盤後傾からの仙腸関節不安定を呼ぶ事で仙骨がカウンターニューテーション(逆頷き運動)を起こそうとする。
それを抑止するために各靭帯のトーンが上り、更に仙腸靭帯とその周囲の仙骨神経まで刺激して今回の発痛となった可能性が高いです。
追加しますと、足首ー上後腸骨棘(PSIS)ー上殿部立ち上がり歩行痛ー何しても痛い、と言う順番で痛みが拡がっていた事を伺いました。
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