女性特有のロードバイクの乗車ポジションのご相談/40代女性
気になるところ
60km程度のライドを行うと腰痛が起きてしまう、日頃は腰痛の悩みが無い事から自転車のせいかな?と思っているとの事。
仮説と評価
実際にロードバイクをお持ち頂き三本ローラーで乗車見て頂く、その中で腰痛の原因になる問題があるのか?探る。
1)骨盤後傾位でのポジション→シートいっぱいにお尻を下げて乗る
2)1からすでに姿勢維持筋ではない背筋群を使う疲労痛と分かるが、骨盤後傾位にするとインナー(主に多裂筋)が作用しなくなるのでアウター主導権を握るのは代償的に仕方無い。
3)1から重心があるべき位置より前に行くので、歩行時と同じく大腿全面(大腿四頭筋)優位の踏み込むペダリングになり、これも腰部へ過負荷する要因。
4)そもそも骨盤を前傾ポジションになれば良いが、30分頃から恥骨結節辺りの圧迫痛あり。(どうやら女性サイクリストには良くある傾向でと他の複数クライアント様からもご相談を受けたことがある)
コンディショニング
1)シートのセッティングの調整→やや前傾にした事で恥骨結節の圧迫を予防。
2)シート高さを2mm下げた。
3)重心を後ろへ移行させたいので頭部を起こすように2の対策に加え、胸椎伸展エクササイズで乗車時上体を起こしやすいようにした。
これで帰宅後2時間ぐらいテストライドを行って頂くと痛み消失との連絡を受ける。
スポーツバイクのシートは男性用と女性用がある、その様にポジションも違いがあるが今回はなかなか相談しにくい内容も含まれたかもしれない。
女性サイクリストさまにもし似たようなお悩みが有れば少しシートを前を下げて骨盤をやや起こして乗るようにしたら、腹横筋他インナーの連携からもう少しパフォーマンスもUPすると考えます。
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