産後は目を使わないように!
この記事をご覧いただいているにも関わらず、不穏なタイトルで申し訳ありません。
でも、これは本当のことなのです。
なので、可能な方は、音声アプリで聴いていただくのもありだと思います。
そして、日常でも、「極力」目を使う時間を減らしてあげてください。
と前置きをした上で。
どういうことなのか、お話していきます。
妊娠出産で、大きなエネルギーを失う。その失い方は全治2ヶ月の交通事故にあった人と同じくらいのダメージ、ということを書きました。
それくらい体力が失われているから、
目を使うようなことをして、頭や神経まで疲れさせないように、
大体目を使うことって夜にしがちなので、その分睡眠が不足しないように、
ということもありますが、もう少し中医学的に詳しく説明します。
まず、中医学の基礎的な理論なんですが、
五臓六腑はそれぞれ、「穴」と繋がっています。
五臓六腑とは
肝 心 脾 肺 腎の5つの臓と
胆 小腸 胃 大腸 膀胱の5つの腑です。
(六腑目はここでは割愛します)
縦並びの二つずつが表裏の組になっていて、各組ごとに繋がっている「穴」があります。
並べて書くと、
肝 心 脾 肺 腎
胆 小腸 胃 大腸 膀胱
目 面 口 鼻 耳とニ陰
です。
今回テーマになっている「目」は
五臓六腑のうち、肝と胆と繋がっていることになります。
繋がっているというのは、
お互いに影響し合いやすい
どちらかが不調になると、もう一方も不調になりやすいということです。
つまり、「目」を使いすぎると、肝や胆がトラブルを起こしやすくなる、ということです。
もし、肝や胆が先に少し弱っていて、
更に目を使いすぎた場合、
思った以上に肝や胆に不具合が出る可能性がある、ということでもあります。
そして、産後というのは、
肝が弱っていたり、バランスを崩しやすい状態
なのです。(経膣分娩の方は特に弱りやすいですし、帝王切開の方はバランスを崩しやすいです)
そこへ、目を使うことが続けば、一気に肝はトラブルを引き起こし始めます。
一番表面化しやすいけど、それと気づかない可能性の高いものは
イライラ
です。
いわゆるガルガル期ってありますが、あれも、
肝がバランスを崩すと必要以上にガルガルしてしまい、
取るべき手をはらいのけ、
すがるべき人が去ってしまう
ということになりかねません。
そして、イライラだけでなく、気持ちの乱高下になり、その後、落ちる期間が長くなってくると産後うつです。
肝や胆がトラブルを起こしている時の他の症状は、
肌に赤い色のできものや発疹、かゆみ
汗疱のような発疹
目が乾く感じ
こめかみや耳の後ろにひどい頭痛、締めつけ感
ため息、ゲップ、おならが増える
脇腹が詰まってる感じ
などがあります。
※生理周りだと、
生理前におっぱいが張って痛いとか、
無排卵月経だとか、
出血過多の方も肝がバランスを崩している場合が多いので、今はまだ妊娠してませんよーという方は、今後のためにこの辺りを観察してみてください。
こういった症状が起きないように、
産後は肝を休ませるように。
目を使いすぎないようにしてください。
とはいえ、何かしらで使いすぎてしまったら。
クコの実と菊の花のお茶を召し上がれ。
通販で買えます。
クコ3g、菊花1〜2g
ティーバッグに入れてお湯を注ぐだけ。
飲みにくい場合は緑茶をひとつまみプラスしてもいいですし、
ハッカ(ミント)が好きな方はハッカを混ぜるとパワーアップします。
高齢出産の方は、クコ、菊花、桑の実の合わせ技がおすすめです。
お試しくださいね。