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心について

心 精神活動の大本、血のポンプ

心の臓は、心臓と同じく血のポンプ機能を持ちます。全身に血を送る働きをします。
そして、心はこころとも読みますが、こころの機能の大本としても働きます。こころ、感情、精神活動、それぞれの言葉が表す意味や範囲はそれぞれ実は違うのだけれど、ここでは同じようなものとして扱っていきます。カントなどの心理学者さんたちが色々と調べたりまとめたりしてくれているので、興味のある方はそちらを…

中医学では感情も、物質として扱います。五行の表に載っているものは基本的には、グループごとに影響し合いやすいので、5つの感情もそれぞれ仲間の臓腑があります。しかし、それらを感じることができるのは、心がちゃんと働いているから、という事を意味しています。臓腑と感情のそれぞれの話は「病気になるしくみ 七情」を参照してください。
もしも、心が元気をなくしてしまって、働きがよくない状態になったら、嬉しい気持ちどころか、怒りも悲しみも恐怖も悩みも、無くなります。
悩みがなくなるのはいいじゃないか!と思うかもしれませんね。でも、本当になくなった時のこころの状態は、虚無です。生きているのか死んでるのか、分からないような虚無感。そしてたまに、感情とも思考とも違う何かが、ぶわっと襲ってきます。そして、人によっては、精神・思考活動が突然遮断されます。古くなったパソコンが突然シャットダウンするように。これも経験のある人しか分からない感覚ですが、こんな感覚は、皆さんは味わわずに済むように祈ります。
この前段階と言いますか、軽い状態の時には、「心が落ち着かない」状態になります。感情がコロコロと変わり、特に、そわそわしたり焦ったりするような感覚が出てくることがあります。気持ちだけでなく、体に出る人もいます。貧乏ゆすりや机を指でトントンしたり、ボールペンをカチカチくるくるするようなのがそれです。

心がバランスを崩した時に、体に出る症状としては、いわゆる心疾患の自覚症状と近いものが多いので、それらを感じたら一度病院に行かれることをお勧めします。動悸・息切れ、貧血、胸の痛み、むくみ、尿量の変化、出血傾向、うつ状態などです。病院で特に病気の兆候がないよということでしたら、食養生から始めてみてください。
基本的には上記のような症状と共に、元気が出ないとか顔色が悪いなどがあれば、心気虚、変な熱っぽさを感じたり寝汗をかくようならば心陰虚、のぼせ感やあから顔などがあれば心火、の可能性を考えます。
心気虚には心の補気、心陰虚には心の滋陰、心火なら心の瀉火をします。また、養心安神という力を持つ食材もあるので、これも上手に使いましょう。ただ、全体にレア食材が多めなので、ネット通販や各地の中華街・中国物産店などを上手に活用されることをお勧めします。

補心気:ハツ、龍眼、甘酒、甘草
補心陰:桑の実、牡蠣、百合根、なまこ
瀉心:くちなし、洛神(ハイビスカス)
養心安神:龍眼、ココナツ、ハツ、紅茶、緑茶、蓮の実

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