見出し画像

企業がnoteを使って情報発信する理由とは?

こんにちは。やわらかデザイナーのマサです。

noteを始めたからには、使い方をしっかりと学びたいと思い、企業がnoteを使っている事例を調べてみました。

noteはライターやデザイナーなど、クリエイティブ系の個人向けサービスという印象がありましたが、コロナ禍でユーザー数が急増。そこにいち早く注目した企業担当者がnoteを使うケースが少しずつ増えているようです。

すでにnoteを活用して情報発信を行っている企業の事例とそのポイントを私なりにまとめたのでシェアします。

オープン社内報の波

最初に見つけたのは、NECネッツエスアイ株式会社さんの事例です。コンテンツの中に「オープン社内報」と記載があるように、ひらかれた社内報として活用しています。

ベンチャー企業の創業社長や広報チームがnoteを通じて情報発信する事例は多いと思いますが、大企業がやっている事例はあまり見かけません。

社内報のnote活用によるオープン化の流れが広がっていけば、家族や友人がフォローしたり、社員よりも先に記事を読んで感想を送ってくる、なんて日常が当たり前になるかもしれません。

大企業もnoteで採用活動する時代

実は、富士通グループにもnoteを始めている部署がありました。それは、富士通グループの採用を一手に引き受けている採用チームです。

noteを運営するチームのみなさんにお話を伺いました。これまでの採用活動には、「自社サイトで事業内容を中心に社員を紹介するだけでは、働き方のリアルを伝えきれない」「学生から見ると、よいところしか出していないのでは?と思われる」というお悩みがあったようです。

そこでnoteに着目。外部の専門家のアドバイスを受けながら、記事の執筆も社員が手分けして行っているとのこと。社員の想いや苦悩も含めて、ありのままの姿を見せることが狙いであり、「#REAL」のネーミングにもその想いが込められています。

将来的には「採用」という枠にこだわらず、社員の働き方のリアルを伝えるメディアへと成長させていきたいとのこと。私個人的には、「やわデザ」コミュニティともコラボしていきたいと思っています。

企業色を押さえてコラボする

株式会社フィラメントさんは、「QUMZINE」という名前でnoteを使ったオウンドメディアを展開。その説明には、以下のように書かれています。

「よりよい未来をつくっていきたい人たち」
が集う雑誌のようなコミュニティ

企業として目指す世界観に共感するステークホルダーと積極的に繋がっていきたいという思いが伝わってきます。また、雑誌というだけあって、記事の数も盛りだくさん。

私たちのnoteも、ただ社内の様子を記事にして発信するだけじゃなく、他社とのコラボを模索していきたいので、非常に勉強になる考え方です。

社員のnote記事をキュレーション

最後は株式会社SmartHRさんです。こちらの会社もオープン社内報としてnoteを活用しています。

ユニークなのは、社員が個人アカウントで書いているnoteの記事をテーマ毎にまとめてコンテンツ化している点です(noteのマガジン機能を活用)。

SNSの活用など情報発信リテラシーの高い社員が多い企業じゃないとなかなかできなさそう。「やわデザ」で取り入れるまでには時間が必要かもしれませんが、読んでいて楽しく、ぜひ真似したいと思いました。

「やわらかデザイン」や「やわらか組織」をテーマにnoteを書く社員がたくさんいるなら、本noteでもできそう。

最後に

本記事では調べた事例をすべてご紹介できませんでしたが、個人だけでなく、企業も目的をそれぞれ明確にしてnoteを活用していることが分かってきました。

現在、富士通グループでは、マイクロソフトの企業向けSNS「Yammer」の活用が広がっています。聞くところによると、世界的に見てもトップクラスの利用率だとか。

個人や組織がYammerでコミュニティを作り、情報を発信し始めており、社員間のコラボや組織間連携がしやすい状況が生まれつつあると言えるでしょう。まさに「やわらか組織」づくりが始まっています。

この流れが加速していけば、本noteでご紹介した「オープン社内報」のような企業の外に対する情報発信もきっと増えていくことでしょう。

シンプルなUIで手軽に始められるnoteは、そんな企業にとってよいプラットフォームになりそうです。すでに社員が個人でもnoteを書いているなら、情報発信のための教育コストも軽減できますから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?