コミュニケーションって難しい

最近恋愛系の動画をみていて、カップルの「話し合える人」という話題が何度か出てきました。
男性の会話、女性の会話という大きな括りで分けたテーマだと、女性は「感情論」で男性は「理屈」という区別がされていました。
動画をみていたり、過去の男性の口からでた「理屈」ということに対して、理屈で話す男性は論理立てた筋の通った話しだと解釈している場合が多いように感じました。「結論」を優先的に話していて、「理屈」で話すことが素晴らしいというような感覚を持っているようでした。
理屈、について調べると、『筋の通った論理。 道理。 無理にこじつけた論理。 論理だけに偏り、現実に合わない口実・説明』とありました。
最近、真向かいの家で解体工事がされているので、週5で朝8時から、夕方の17時まで騒音が響きます。家にいることが多いので、騒音が日中続くことは仕方がないことだとしても、嫌だなぁ、という感覚を持ちます。
以前住んでいたところで、同じ状況になった時に、男性に話したところ「(解体工事は)仕事だから、そんなこと言ったってしょうがないじゃん」と返ってきました。
まさに男女の特性が出ている会話だったな、と思い出しました。
私にとって、この話題で焦点を当てているのは自分の生活にストレスがかかることを不快に感じていること。騒音によって、夜勤前に十分に仮眠を取れないこと、長時間の騒音が嫌でも耳に入ってくることが困っている、ということです。
男性にとって、焦点を当てているのは「騒音を解決する手段は工事が終わらないと解決しないということ、仕事でやっている人を迷惑がるのはどうなのか」ということです。
解決できること、解決できないことがあります。
生活の中では、解決するという一つの答えではなく、折り合いをつけていくための方法を考えていく必要があります。物事に対する視点の方向性の違いが明確で、分かり合えないな、とお互いに感じるのです。
ただ、モヤモヤするのは男性だから、女性だから、という括りよりもその人が物事をどう捉えるかに関しては個人差で捉えた方が正確に思うのです。が、男女でそもそも性別が違うので、同性であることも一つ共通点として上がってくるので、確かに特徴があるのも納得はできます。自分が単純に主語が大きいものが苦手なだけにも思います。
育ってきた環境や、共有できる近い過去の状況、学んできたものや、好きなもの、また苦手なことなど共有できることが似ている場合には近しい感覚を持っています。その場合、物事に対する焦点の当て方が、似たような角度で見ていることになります。
そうなると、相手が何に焦点を当てて会話しているのか、会話で出てくる主語に対しての、目的が明確になります。
今回の会話の場合「解体工事」に対しての「騒音のストレスに困っている愚痴」と、「騒音」に対しての「解決方法として解体工事が終わるのを待つ」ということになります。
感覚の共有を求めている傾向にあったな、と思います。
共感力は女性の方が多い、と言われますが、相手の発言を受け止める、相槌としての共感が多いように感じています。一方、発言の中にストレートに伝えずに会話の中でマウントを取ったりする会話の裏に別の意味合いを含ませる会話もあり、嫌な部分もあります。
解決方法や答えといった目的を持つ会話を好む男性の場合、解決方法になっていない場合や主観で決めつけに走る場合もあります。
会話の方向性が近い同性との会話の方が盛り上がったり、楽しいと感じやすいのは、重複しますが、同性という一つの共通点があり、育ってきた中で性差で求められてきたことが違うこともあります。
お互いの特徴を自覚しながら、相手の考えに対して負荷っていくコミュニケーションを会話や、時間を重ねていくことで知っていくことが大切だと感じました。また、共有できる経験を積み重ねていくことで、同じ視点での会話が増やせること、自分が、という主張を一旦端に置いて相手に思いやりを持って想像力を働かせる努力がお互いに必要です。
けれど、これは大切な人でなければ労力のかかることを継続することはできません。
時間も、精神的労力も、関係を構築していくための体力が必要です。
仕事でストレスを感じている時や、余裕のない時にそこに労力をかける力が残っていないと、気遣うことができなくなるのは当たり前のことです。
なので、距離感を保つことが大切になってきます。
また、誰にでも労力をかけて関係性の構築を深めていこうとすると、合う合わないもありますし、人間関係での消耗で自信が疲弊してしまいます。
誰を大切にするかは、自身で選択していいのです。
この人とはこのくらいの距離感で、別の人とはもっと深めたいな、という選択権は自分自身にあります。
また、相手がどのように感じているかも擦り合わせをしていく必要があります。一方的になってしまうことは、関係性が一方的なので、それは噛み合っていることにならないからです。確認が必要です。言葉一つとっても、使っている意味合いが違うことがあります。そうなると、同じ言葉でも会話の意味合いが変わってくるので注意が必要です。一つの言葉に含まれている意味合いの引き出しの多い人の場合、どんな相手でも会話の中で相手の意味することが理解できるので会話がスムーズに行きます。スムーズな会話は楽しいとお互いが感じるコミュニケーションになります。これができる人が私にとってのコミュニケーション能力の高い人です。
教養や、興味の範囲が広いこと、知識や経験によって引き出しが増えます。磨いていきたいです。
コミュニケーションといっても、会話と、会話のないコミュニケーションもあるため、奥が深くて難しいな、と改めて実感しました。

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