プロローグ：魅力が伝わる文章の力（全文無料）

これは、「書くことが仕事じゃない人のための、活動の魅力が伝わるライティング講座」のプロローグにあたる記事です。

書くことが仕事じゃなくても

SNSやチラシでイベントの告知や仲間の募集をしたり、企画書や提案書という形で連携や支援を依頼したり——なんらかの活動やビジネスをしていれば、自分たちのことを文章で伝える機会、伝えなければいけない機会がたくさんあります。

そのときに、きちんと魅力が伝わる文章が書けるかどうかで結果が大きく変わります。

せっかく書いても伝えたい相手に読まれなければ意味がなく、読まれても間違った内容が伝わってしまったら意味がない。間違った内容でなくても、最も大事なポイントが伝わらないと、やっぱり良い結果にはつながりません。誤解されて変なツッコミを受けたりして、むしろ書かない方が良かった……となってしまうこともありえます。

この講座で学べること

私が考える「”活動の魅力が伝わる”文章」とは、以下の条件を満たすものです。

・伝えたい相手に読んでもらえる
・理解してもらえる
・大事なことが伝わる

この３つを満たしても、ただの説明文なら”魅力的な文章”とは言えないのでは？ と思われるかもしれません。それはその通りです。

この講座は”魅力的な文章”の書き方を教えるものではありません。

あなたの活動やビジネスが魅力的なものであるという前提で、”その魅力が伝わる文章”を書くための講座です。

「私たちの活動・ビジネスには魅力（価値）がある」と信じていて、「これを広げていきたい」という思いを持っている方に、ぜひ学んでほしいのです。

書く力が与えてくれるもの

世の中の誰かにとって価値があることをやっていて、その誰かに魅力が伝われば、きっと望ましいアクション（仲間になってくれる、協力してくれる、サービスの受け手になってくれる、有益なフィードバックをくれる……など）が返ってくるはずです。魅力が伝わる文章には、そういう力があります。

画像や映像、音声などを使えばより魅力が伝わるかもしれません。そのときも、そこに添える文章や原稿としての文章が必要となります。伝えることの土台として、書く力を身につけ、活かしていただければと思います。

なお、後述のレベル4では、文章の魅力度を上げるヒントもお伝えします。レベル3までの内容にも、魅力ある文章のヒントになることは多々あると思います。

この講座の構成と使い方

この後、具体的なライティングの方法やコツを12回にわたってお伝えしていきます。

全体を大きく4つのレベルに分けていますが、これは私が独自に設定したレベル分けで、世間の共通認識があるものではありません。

レベルの違いは、以下のようなものだとお考えください。

• レベル1（正確に、誤解されないように書く）
  ……誰かに何かを伝えるための文章を書くなら、必ず身につけたいスキル

• レベル2（スラスラと読める文を書く）
  ……「読みにくいな」と思われないために身につけたいスキル

• レベル3（興味をもってもらえる文章を書く）
  ……届けたい相手に確実に読んでもらうために身に着けたいスキル

• レベル4（心に残る文章、もっと読みたくなる文章を書く）
  ……楽しんで読んでもらえるように、そして楽しんで書くために、追求したいスキル

順に読み進めていただくと理解しやすいと思いますが、興味のある部分だけ拾い読みしてもらっても大丈夫です。