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名古屋は「食」もど真ん中?東西食文化の比較から

11月5日 寺子屋 名古屋は「食」もど真ん中?―東西食文化の比較からー

「食」文化の多様性 愛知学院大学文学部の蛸島 直(たこしますなお)先生の楽しいお話
 世界との比較、東西の比較、いろいろな違いに驚きながら学びました! 

今日の会場は、愛知学院大学 名城公園キャンパス 3階にある放光台
変わった名前の教室と思って会場に入ると、畳の座禅室でした。
やっとかめ文化祭は、会場も普段と違う体験ができます。


自己紹介では、先生がカルチャーショックを受けた食文化について
ある地域のうどんとそばの比較 東のそば 西のうどんの違い
名古屋の味噌カツ 一口食べたら美味しい 4口目は?
具体的な感想を交えて、紹介していただき、興味が高まってきます。

所属されている2つの学会は、同じ「みんぞくがく」でも漢字が違います。
「民俗学」の日本民俗族学会は、自文化研究、
「民族学」の日本文化人類学会は、異文化研究
文化は多様で相対的なことが、よくわかりました。

海外の食材について、スライドでのご紹介
「不安ならば目を閉じてください。」私たちが、日常で食べることがない食材が人気!
全ては、文化によって異なる。文化は生理にも影響しているようです。

和食とは違う、ゲテモノに満ちた日本料理⁉
白いご飯、味噌汁、海苔、ひじき、納豆、きんぴらごぼう、生卵
大好きな朝食メニュー、海外の人たちが思っていることが衝撃的でした。


麺とは何か?生化学上の麺、面白い分類でした。
小麦粉に食塩を加えて食塩変性を行ううどんは麺。
そばは、糊。粘り気がない、ほうとう 煮込みうどんも、糊なのだそうです。
西の麺類文化 東の糊食文化のお話につながります。

醤油、味噌も地域によって異なります。
東の濃口醤油、西の淡口醤油、東海地域だけが白醤油、たまり醤油。 
大豆 米麴 塩でつくられるみその多様性 東の米味噌 西の麦味噌、東海地方だけ豆味噌。製造方法や原料の割合での違いまで教えていただきました。
糸を引かない納豆と塩辛納豆の比較では、 蛸島先生が持参された
浜松市の浜納豆を会場の皆さんがにおいと味で確認しました。まるで豆味噌でした。
「たまり醤油」「浜納豆」は、「豆味噌」と類似していることは製造方法から理解することができました。
解説時に「一家に一冊 食材図典」とご紹介されている本が、気になりました。



最後のスライドは、あんかけスパゲティの写真で、なごやめしについて

あっという間の1時間半、蛸島先生の幅広い経験・知識から盛りだくさんの内容、
民俗学、民族学の観点から、海外と日本の比較、東西の比較により
中間にあって独特の食文化を生み出した名古屋を知ることができました。

食文化に限らず文化や、習慣の違い、いろいろなポイントで比較していきたいと思います。

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レポート:わか  写真:いくえ

■レポートしたプログラム

https://yattokame.jp/2022/terakoya/3554.html

■まちなか寺子屋

■やっとかめ文化祭


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