小説 開運三浪生活 22/88「LAST BANKARA」
成績こそ悪かった文生だったが、クラスの居心地はよかった。中学の時のように優等生扱いされることもなかったし、男子ばかりだったので異性の目を気にせず、ふざけあえた。教師も男子校出身者が多く、授業中に下ネタが飛び出すのはいつものことだった。
理数科で、文生には特に仲のいい友人が二人できた。
別の村の中学から来た木戸とは、中学時代に卓球の大会でよく顔を合わせていた。親しく会話を交わす仲ではなかったが、クラスメイトとして接してみると、下ネタも真面目な会話もそれなりに合わすことが