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会社辞めました、20191231

私、2019/12/31付で満10年勤めた会社を退社する事になりました。
この節目に、自分の会社員生活の振り返りを初noteに記したいと思います。



そもそもどんな会社にいたのか?

これまで居た会社は、ざっくり言うと不動産管理業を主として関連業務もワンストップで行う会社です。

不動産の購入からリーシング、入居前工事、維持管理のための清掃・警備・保守点検・不具合対応、バリューアップのための改修工事・テナント誘致、売却まで全てに関わることができる会社でした。


どんなことをしてきたのか?

私が入社して最初に配属されたのは、親会社の全国各所で行われる営繕工事の統括部門(一級建築士事務所)でした。


その部署では、全国各地から申請される改修工事、修繕工事やレイアウト変更の内容について、法的・実務的な精査を行っていました。


まだ右も左もわからない私は、そこで知識や確認方法などを教わりながら、それらの情報を纏めて社内マニュアルの作成を担当しました。


1年が経った頃、今度は親会社以外のお客様の所有する建物の改修工事、修繕工事などを請負工事として対応する部署に異動となりました。


そこでは約5年間、請負工事の考え方や元請けとしての現場管理、役所への申請、補助金事業の進め方、協力会社との調整などを学びました。


元々建築学科の出身ではあったのですが、ここでの経験から初めて一級建築士を目指すことになりました。
(苦節8年での取得となったのですが、そこまでの道のりは別の記事で書きたいと思ってます)


次の部署は親会社の本社ビルの管理事務所でした。


そこでは、入居者からの日々の依頼対応はもちろん、清掃や警備業務の指揮、設備保守、修繕業務や大規模改修の設計監理など建物に関わる多くの仕事を経験しました。


そこでも5年間を過ごしましたが、非常に多くの業務を経験できる環境だったこともあり、常に新卒が来てイチから指導を求められたり、業務の契約上来る仕事は100%受注する仕組みだったため、年を重ねるごとに忙しくなる状況でした。


この部署にいる間、こどもが生まれ仕事の仕方、家庭の回し方、建築士への取り組みが大きく変わりました。


それまでの仕事の仕方は力任せで、全ての仕事に自分が使える時間を注ぎ全力を尽くしたつもりになっていました。


でもこどもが生まれてからは自由に使える時間が減りました。仕事を見極め、時間をかけるところを絞り、残業する日・しない日とのメリハリをつけるようになりました。


家庭では、今まで妻と「どちらかやれる方がやる」としていた家事を引き受ける機会が増え、苦手だった料理もするようになり、こどもの保育園送迎も始まりました。


建築士の勉強に割ける時間も減り、スキマ時間を意識して使うようになるとともに、朝1時間早く起きて勉強時間を確保するようになりました。


この部署にいる間に、私の仕事への意識や生活の基礎が固まったと感じています。


そして私にとってサラリーマン最後の部署へ異動。そこは内部部門であり、全国規模で不動産を所有するお客様から受けている業務の統括部門でした。


全国の営業部支店から届けられる不具合対応の申請、法的対応を取り纏めてお客様に提案する。
逆の流れでは、お客様のご要望を形にするため全国の営業部を指揮する。

そこはわずか半年しか在席しなかった部署でしたが、内部部門ならではの悩み、会社組織の指揮統率の難しさを痛感しました。

なぜ辞めるのか?

実は、入社してすぐに2つの躓きがありました。


1つ目は、そもそも仕事内容を勘違いしていたこと。不動産管理の仕事だとは理解していたものの、実際に作業する会社だと思っていたら実はマネジメントをする外注中心の会社だったということ。


2つ目は、研修期間中の通勤時、最寄り駅までのバスが動いていない時間に通勤しなければ行けないことがありました。私は自転車で最寄り駅まで向かうと会社に申し出たところ、自転車は社内規則でNGだと。
では歩いて行けばいいですかと聞くとそれも止めてくれと。
そして会社から申し入れられたのは「親御さんに車で送ってもらえないか?」だった。
共働きでその日も仕事のある両親に、朝5時前に社会人になったはずの息子を車で最寄り駅まで送れと?


これには耳を疑いました。常識外れの提案に怒りを覚えながら、同じ事をそのまま人事に伝え結局タクシーを呼ぶことで決着となりました。


人事といっても一個人からの発言でしたので、それが会社の姿勢を表しているとまではいいません。でもそういう発想が出うる組織だという認識になってしまったのは否めません。


その後、自分が所属した部署やその周りで見てきた部署の仕事の仕方は、多くが個人商店、特定の個人に依存するやり方に感じられました。一社でしか働いた事がない人間が言うことに説得力はありませんが、私は会社の仕事というのは誰か個人に寄るものではなく、組織、チームが行うものだと思っていました。イメージとの違いに大きく落胆したのも会社を離れることになる1つの要因です。


そして決断に至った最大の要因は、一級建築士の資格が取得できたこと、そして父の体調が悪くなったこと。


父は昔から消防設備業を生業としていました。現場で実際に作業をしています。


不動産管理をマネジメント・外注する仕事と、実際の作業を行う仕事、どちらに将来性があるかと考えた時、AIが発達することでマネジメントの重要度が減少する可能性、ITの活用で発注者と作業者が直接繋がれる環境が整うことで中間マージンを取る会社が淘汰されうると考え、私は実際の作業を行う仕事に優位性を感じました。


体調が悪くなる父に仕事を教わるには今のタイミングしかない、と感じたのが1つ。


更に一級建築士を取れたのが拍車をかけました。転職サイトを見てみたところ、一級建築士を持っていると申し込める企業の幅は広がるうえ、企業からのオファーも多くいただけました。前々から転職サイトには登録していましたが、一級建築士取得以前とは引き合いが雲泥の差です。これなら、父の仕事に携わって失敗となったとしても潰しはきく。そう思えたことは行動の後押しになりました。

これからどうするのか?

まずは父の仕事である消防設備業を勉強し、これを柱の収益にします。


その後、前職で感じた改善点を取り込んで、会社を設立し、誰もが働きやすい組織づくりをします。


特に家庭を持つ人たち、スポーツ選手など追いたい夢を持つ人たちを応援できる組織をつくりたいと思っています。


まさにこれからスタートのため、新卒の時より不安が溢れていますが、やりたい事をやれるという希望もあります。

やらなくて後悔しないよう、やり切りたいという気持ちです。

以上初noteでした、どうぞよろしくお願いします!


【追記1】

退職後1ヶ月の様子を書きました!
退職した人間のその後が気になる方、読んでみてください。

【追記2】

退職後2ヶ月目の様子です。起業しました!
ちょっと長いですが、起業への空気感というか状況が少しでも伝われば嬉しいです。

【追記3】

起業後1ヶ月経過しての状況を書きました。
会社としての事務作業、父のやりかたとの調整、コロナウィルス対応など、悩みが多くあります。


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