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テレワークの先達がそのコツを紹介するnote

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 今、テレワークをしてらっしゃる方が少しずつ増えてきたなあという気配があります。
 もちろん世の中には現場作業や販売、対人サービス業などなど、不安の日々の中、今までと変わらない生活を営んでらっしゃる方もいらっしゃいます。ただ、小説家であるわたしは、感謝を申し上げること、サービスを受けた際に対価を支払うことでしか皆さんに報いることができません。そのことに関しては誠に申し訳ございませんとしか言いようがないのですが……。
 けれど、小説家であるわたしは2016年から完全テレワークという名目で家に引きこもって仕事をしている、いわばテレワークの先達です。もしかして、慣れないテレワークにお困りの方がいらっしゃるんじゃないかと思い、そうした方向けに何かできることがあるんじゃないかなと思い、今日のnote更新となった次第です。

 というわけで、テレワークの小さなコツ、行ってみよー!

①その日やるべきことを可視化して時間割を決める

 実はこれが一番大事だと思います。
 在宅勤務は基本的に自由裁量で仕事ができますし、それゆえに「自分の中で段取りが決まっていればそれでいいや」と考えがちですが、かなり危険です。
 どういうことかというと、職場勤めをしていると、ある程度、会社の側で定めた時間割によって動くことに慣れてしまっているからです。
 ほら、会社って、自分の仕事を百パーセントやらせてくれる場ではないじゃないですか。例えば会議とかミーティングがあったりしますし、お昼の時間が決まっているなんていう職場もあるんじゃないでしょうか。そうして会社での働きぶりを見ていると、何者かの手によってある種の時間割が組まれ、その上で仕事をしていることが見えてくるはずです。
 テレワーク化した時には、とにかくかっちりと時間割を作るのがコツです。
 そして、時間割を作るためには、ToDoリストをしっかり作っておく必要があります。

②休憩時間を設定する

 これ、テストに出るレベルで大事なことです。
 テレワークに慣れていない方がよく陥りがちなのが、「いつ休んだらいいのか問題」です。今従事なさっている仕事との相性がいい方に起こりがちな現象なのですが、寝食を忘れて仕事に取り組んじゃう現象が発生するんですね。また、逆に今の仕事に面白みを感じておられない方だと、すぐに投げ出したくなってゲームとか映画とかSNSを覗いたりしちゃいます。
 なので、時間割を決めるときに、休憩時間をしっかり定めておきましょう。
 ちなみに大工さんは10時頃、15時頃に休憩を設けてますよね。あの休憩も、どこまでも自分の裁量で仕事ができちゃう状態で、がしがし仕事に没頭していると自分の疲れや体の限界に気づけずに事故が起こったりするのを防止する意味合いがあります。朝九時頃から仕事を始められるなら、10時半頃、15時頃にご飯とは別の休憩をとったほうが良いと思います。そうすれば、仕事をガシガシしている人も知らず知らず自分を酷使することはありませんし、飽きっぽい人も二つの休憩時間を目指して仕事ができるので効率が上がります。

③終業時間を設定、遵守する

 これが本当に大事です
 特に一人暮らしの方などに多いのですが、テレワークは自分の理想的な仕事環境を作り上げることができるので、仕事の効率がダダ上がり、なかなか仕事を切り上げることができなくなります。
 なので、必ず終業時間を設定してください。
 そして、就業時間になったら仮に仕事が途中でも止め、次の日の自分に期待するという態度をとりましょう。
 え? どうしても仕事が終わらない?
 それはおそらく、心のどこかに「家で仕事をしているから、どこまでも仕事ができるだろう」と考えておられるか、あるいは会社からキャパシティ以上の仕事を振られているかのどちらかです。後者の場合はすみません、わたしから申し上げることはあまりありませんが、前者の方の場合は次の項目を読んでください。

④「仕事部屋」をカスタマイズする

 環境によっては難しいかもしれませんが、テレビやゲーム、漫画といったものは仕事部屋にしているところに存在しないほうがいいでしょう。
 また、あなたにとって仕事の進みがいい環境というのは必ず存在します。静かな環境が好きな人、人の声が聞こえるのが好きな人、音楽が流れている環境が好きな人、ちょっとした生活音がないと安心できない人……。本当にいろいろなので、これまでのご経験の中からどういう環境にするのがよいのかを考えてみましょう。
 会社勤めの際、自分の机の上で、仕事ははかどっていましたか?
 YESの方は、少しうるさいくらいの環境のほうが良い方なのでしょう。
 逆にNOの方は、静かな環境を好まれるのではないかと思います。

⑤通勤時間に充てていた時間を運動、趣味の時間に充てる

 会社に行かず、家で仕事をしていると、浮くものがありますね。そう、通勤時間です。テレワーク初心者の方はそこも仕事をぶち込みがちですが、ちょっと待ってください。働きすぎです。
 むしろ、その時間にはテレワークならではの問題を解消する時間に充ててください。
 テレワークは普通の労働と比べて運動量がガクンと減ります。通勤やオフィスでの移動などを思い浮かべていただけるとお分かりかと思いますが、実は通常勤務ではかなり体を動かしています。ところがテレワークは一日100歩も歩かないことすらあります。
 だからこそ、意識して運動するとよいのです。
 家にエアロバイク的なものがあればなおよいですが、ないご家庭は筋トレや踏み台昇降など、家でもできる運動があるので、そうしたものに取り組まれるとよいでしょう。
 また、テレワークは家の中に閉じこもることになる(特に今回の件は強いられて閉じこもっている)のでストレスをためがちです。そのため、通勤時間の半分は余計に趣味や好きなことに充てられると精神衛生上よろしいかと思います。

⑥テレワーク中は必ず休肝日を多めにとる

 テレワークという勤務形態は、家と職場の距離感がゼロになります。
 職場では、仕事の効率を下げるものはシャットアウトされ、従業員の手に届きにくい形にされています。どういうことか。たとえば、会社の社食でお酒は出てきませんし、もし酒を買ってきて飲んだとしたら、上司にどやされるんじゃないでしょうか。そういうことです。
 けれど、家は違います。家では(買っておきさえすれば)いつでも酒が飲めますし、それを咎める人はいません。なので、朝の九時からプシュッと開けて飲みながら仕事、なんてこともできちゃうのです。
 しかし、これは体を壊す元です。
 実際、古来からテレワークをしてきた小説家の職業病として、腰痛とともにアルコール中毒が挙げられています。
 酒を飲むなとは申しませんが、自ら設けた終業時間の後、明日に響かない程度楽しまれ、次の日、仕事に支障が出ないレベルで飲まれることをお勧めします。
 たとえば、今、週二回休肝日を取っておられるという方も、テレワークに移行したからには週四回くらいは休肝日を取ってください。でないと、マジでアルコール中毒の危険があります。テレワーク、基本的にいいことづくめなのですが、悪い点があるとすれば、依存症に対しての歯止めがない点が挙げられます……。

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