◆江戸時代

 以前noteでも取り上げざるを得なかったくらい、谷津矢車の代表作扱いされている一作です。江戸の版元蔦屋重三郎が江戸を変えるべく出版事業を通して奮闘する……という、ある意味早すぎたコンセプトを有した小説でした。現在絶版中(電子書籍は販売中です)。

 とてつもなく長い竹刀を武器に江戸を恐慌に陥れた剣客、大石進のアーリーデイズを描いた時代小説。フィクション味が強い作品で、青春小説みたいな面があります。文庫作。

 上記「刀と算盤 馬律流青春雙六」とシリーズの関係ですが、ぶっちゃけあまり関係はありません(実は、「刀と算盤」の後日談が「ふりだし」に当たりますが、明確に謳ってはおりません)。文庫作。絶版中(電子書籍はあります)。

 本当は「ふたりは十兵衛」というタイトルにしたかったのはここだけの話。あの有名剣客、柳生十兵衛は二人で一人、という時代小説です。実は「しょったれ半蔵」ともつながりがあったりします。思えば本作の敵も、ある意味で「しょったれ半蔵」っぽいですよね……。文庫作。

 谷津流江戸ノワールです。社会の下層民たちが少しでもよく生きたいと願うがゆえに罪に手を染める……という負のサイクルを描きました。という書き方をすると暗そうなお話ですが、何気に明るいお話でもあります。

 江戸時代の経営コンサル「唯力」と御家人新右衛門のバディもの。時代小説ですがむしろキャラクター文芸的なお仕事小説をイメージして書かせていただきました。

 「からくり同心景」(現在絶版)

 諸般の事情により現在紙書籍・電子書籍絶版中です。大変申し訳ございません。実はすごい思い入れのある小説でして、いつか必ず出し直したいと思っているのですが、いつになることやら……。

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