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厳しい現実だからこそ

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 今、かなりショッキングなニュースが次から次へと流れています。

 あえてわたしがそれらについてどうこう述べるつもりはありませんし、そもそも社会に対して資するような考えや知見を披露できる能力もありませんし、立場でもありません。こうした時に自らの責任の範囲でしかものを言うべきではないというのは、言葉で以て人の心を揺り動かす小説家という稼業についているわたしの慎みであります(つまるところ、言葉を銭に代えている商売人でありみなし公人である小説家は、他人の心を揺り動かす文章に長けており、言葉に説得力が生まれがちであるという特徴を有しているため、その能力の行使に当たっては慎みが必要になるよという一般論です。まあ、わたしにそんな慎みが必要なくらい実力がある/影響力があるかといえば怪しいもんですけどねアッハッハ)。

 でも、本当に皆さん、無理しないでください。
 厳しい現実を直視する必要はないんです。
 多くの哀しみや苦しみがテレビやWEBブラウザから飛び出してきます。けれど、それらすべてを受け止める必要はありません。他人の哀しみや苦しみは、余裕がある人が、余裕のある時に受け止めればいいものです。逐一すべて受け止める必要はないのです。

 こういうときこそ、娯楽に触れてください。
 わたしは本を書いている立場なので利益誘導ぽくなってしまいますが、本でなくともいいのです。たとえば芸人さんのネタを見てもいいでしょう。youtuberさんの動画を見るのもいいでしょう。家で映画を見るのもいいでしょうし、あるいは音楽を聴くでもいいでしょう。久々にゲーム機を出してきて、家族とマリオとかプレイするのも楽しそうですね。何だったら人生ゲームで盛り上がるとか。

 娯楽には、「つらい現実からの逃避」という効能が確かにあります。
 わたしも辛いことがあると本を読んだり音楽を聴いたりして気持ちを和らげています。

 もちろん、立場上、本を読んでいただけるのが一番ありがたいことですが――。
 皆さん、ご無理のない範囲で、外出をあまりしなくてもいいような娯楽で適度に肩の力を抜いていただけましたら、娯楽産業の片隅で働いているわたしとしましては幸いなことでございます。

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