◆アンソロジー

 歴史小説イノベーション「操觚の会」の有志による競作短編集。わたしは「赤とんぼの群青」で参加しています。トップバッターとのことでがっちがちに緊張していましたが、「幕末という時代」「暗殺とは何か」という問いに谷津なりの回答を出した小説になっておりますのでチェック!

 拙作「紀尾井坂の残照」(実業之日本社J-novel所収)を選出していただきました。実は本作、今やこの本でしか読むことができません(なんと電子書籍ですら読めません)。

 拙作「雲州下屋敷の幽霊」(文藝春秋オール読物所収)を選出していただきました。本作は2019年2月刊行の短編集「奇説無惨絵条々」(文藝春秋)に所収されました。

 操觚の会第二短編集。幕末の次は伝奇だ!
 坂上将軍佩用とされるさながらガンダムシリーズのファンネルのような妖刀「騒早(そはや)」と、その刀の写しとされるにもかかわらずまったく似ていない刀「妙純傳持ソハヤノツルキウツスナリ」を打ったとされる刀工、三池典太の数奇な運命を描いた「ソハヤの記憶」で参加しています。

 ミステリ系アンソロジーに初参加。というわけで非常にガクブルしながら参加させていただきました。わたしは札差とその用心棒のバディもの、「札差用心棒・乙吉の右往左往」で参加しております。実はこの短編集に参加する際、現代ものの打診もあったのですが、歴史ものでまだ確固たる足場を築いていないことを理由に、時代物にしていただいた経緯があります。

 アトリエサードさんより。伝奇ルネッサンスを掲げる操觚の会有志による歴史・時代伝奇小説アンソロジーです。
 わたしは大鳥逸兵衛という江戸初期の傾奇者の散り際を描いた「生き過ぎたりや」で参加しています。

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