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僕が「田舎でのんびり起業」で得たもの、手放したもの

僕は今八ヶ岳南麓(山梨県北杜市)で暮らしています。「新しい働き方。暮らし方」でハッピーになろう!という企業パーパスのひとり法人を立ち上げてコンサルティングや地方関係人口創出に関することが仕事です。

今回は「僕が田舎でのんびり起業で得たもの、手放したもの」というタイトルで僕がこのライフスタイルをはじめてからの変化について紹介します。
(ヘッダーはnoteギャラリーから挿入しました。cectne9さん、ありがとうございます!)


田舎でのんびり起業とは?

僕がおすすめしている「田舎でのんびり起業」はお金よりも人生を大切にするライフスタイルです。もちろん生きていくにはお金は大事。だけどお金だけを目的にしたギラギラ起業とはちょっと違う。人生を楽しむための起業です。詳しくはこちらの記事も参照ください。

すべての変化には得るものと手放すものがある

僕が田舎でのんびり起業をしてから1年が経ちました。大きなライフスタイルの変化です。そしてすべての変化には得るものと手放すものがあります。今回はそんな話です。

僕が田舎でのんびり起業で得たもの

まずは得たものからお話ししましょう。これは田舎(八ヶ岳)暮らしだから、というものとひとり法人を起業したから、というものが混在しています。

平日の旅などゆったりとした自分(や大切な人と)の時間

まずは時間の自由度の高さです。僕は旅行が好きでよく出かけていますが、主に平日です。連休や週末はむしろ家にこもってコンテンツ作りなどに充てています。平日旅は観光地でも空いているし料金も割安です。おかげでゆったりと旅に出ることができます。

これは旅に限りません。自分の時間の自由度を得ることができる、ということです。そして自分だけでなく大切なひととの時間も生み出すことができます。

そもそも働く目的って自分(や大切なひと)を幸せにするためだったはず。なのにいつの間にか仕事の忙しさで自分(や大切なひと)を不幸にするのは本末転倒だと思うんですよね。

自分の手で何かを実現する楽しさ

田舎でのんびり起業は主にひとり法人などのスモールビジネスです。自分ひとりでいろんな仕事を手がけます。

例えばブログの執筆。これはせいぜいGoogle Adsense程度の売上なのですがSEOもちょっと意識してPV数を増やすように試みています。他にも八ヶ岳で移住・起業を考えるひと向けの会員プログラムを運営しているのですがメルマガ登録フォームを作ったり、定期的な会員メールを作ったりしています。

ほかにもキャリア・ライフスタイルデザインという夢をデザインするコーチングを用いた講座を作っているのですがこのコンテンツも自分で作っています。

決してすべてが完璧に進んでいるわけではありません。でも、このように自分で考えて、自分で作って、自分で改善する、というサイクルは自分の手で何かを実現する楽しさを与えてくれます。

価値観が近い仲間と呼べる友人

田舎でのんびり起業をしていると、同じような環境・考え方の友人と出会いがあります。八ヶ岳で起業しているひと。八ヶ岳ではないけれど田舎でのんびり暮らしているひと。

そのような価値観が近いひとと話をするのは楽しいものです。刺激も受けるし学びもあります。でもそれ以前に話していて楽しいのです。ビジネスパートナーでもなく利害のない友人ですがもはや仲間と呼んでもいいような関係です。

田舎でのんびり起業という同じ志(というほど高尚なものではないけれど)を持つ仲間と出会えたことは人生の大きな収穫でしたね。

僕が田舎でのんびり起業で手放したもの

一方ですべての変化には得るものだけでなく手放したものもあります。まあ手放しても特に困ってはいないのですが、こちらも紹介しておきますね。

他人と比べてしまう気持ち(特にお金や持ち物)

これは(のんびり起業の前から)八ヶ岳で暮らすようになって感じた変化です。おそらくは東京という街が他人と比較させてより強く大きくなることを求める仕組みがあるからでしょう。

僕が東京で働いていた頃は、どうしても他人と比べる気持ちが湧きあがってきました。それはお金もそうですし、肩書きやライフスタイルなども含まれます。

一番わかりやすいのはお金ですね。知り合いが年収3000万円になった、と聞けば、なぜ僕はそれより少ないのだろう、と卑下していました。逆に相手が僕より年収が低いことがわかるとなぜかちょっと優越感も覚えたものです。

お金以外にも、誰それがポルシェを買った。マセラッティを買った。いい時計を買った。ハワイにコンドミニアムを買った。タワマンに引っ越した。夏休みは海外に行った。全部羨ましかったものです。他にも、自分と大して能力も変わらないと思っていた同僚が転職をしたら執行役員になった、とか。肩書きやライフスタイルにも妬んでしまったこともあります。

でも八ヶ岳で暮らすようになってから、そんな話はどうでも良くなりました。もちろん八ヶ岳にだって僕よりお金持ちもいるし、社会的ステータスが高いひともたくさんいます。でも自分が幸せなら他のひとがどんな生き方をしていてもいいじゃない?と気にならなくなりました。

外資系IT企業管理職の年収

田舎でのんびり起業をしてから他人と比べる気持ちは小さくなりましたが同時に収入も小さくなりました。僕は外資系IT企業で長年管理職をしていたのですが、これは会社員に限れば比較的年収が高い仕事です。(営業成績次第では額面だけならマンションが買えそうな年収だったこともありました。ま、額面なのでそのままの金額が手に入るわけではないんですけどね)

起業をして1年、なんとか暮らしていける収入は確保していますが、まあ正直なところ当時と比べればめちゃくちゃ年収は下がっています。今年最大の出費は住民税でしたね。制度上、前年の年収で税額が決まるので仕方ない話ですが起業初年度でこんな金額払えないよ!と泣きそうになったものです。

以前と違ってスーパーで買い物するときも値下げ品を選んだり、旅行に行くときも、あれこれ安くなる方法を探しています。でもそれで暮らせていけてるんだからいいんじゃないかな。

もちろん生活するための収入は必要です。でも生活できるならば、あとは好きなことができる時間や気持ちのいい人間関係のほうがずっと大切なことだと思っています。

実は会社の看板や利害でつながっていた友人(だと思っていた人)

僕のいた外資系IT業界というのは転職が多い業界です。転職してもいつ再び一緒に働くかわからないし、気のあった友人とは付き合いが続くのが一般的です。

でも転職のたびに離れてしまったひとたちもいました。思い起こせばそのひとたちは僕の勤めていた会社の看板や役職など、利害でつながっていたひとたちでした。

外資系IT業界を離れた今、僕には売上や協業パートナーを決定する利権はありません。それでも変わらず付き合ってくれる友人がたくさんいます。ありがたいことです。

一方で波が引くように連絡が途絶えてしまったひともいます。僕は仕事の付き合いではなく友人だと思っていたのですが、どうやらそうではなかったのかもしれません。でもあまり気にはなりません。本当に友人ならばいずれまた付き合うようになるでしょうからね。

得たもののほうが手放したものよりずっと多い

今回は僕が田舎でのんびり起業をして、得たものと手放したものを紹介しました。まあそれなりに手放したものもあります。でも得たもののほうがずっと多いと実感しています。

ひとの価値観はそれぞれです。僕自身、かつては田舎暮らしに興味はなく、都市部の刺激的な暮らし方だけを望んでいました。また価値観もずっと同じではなくタイミングによって変わっていくものです。

なので、もしもあなたが今、田舎でのんびり起業に興味があるならば、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?やりたいと思ったことはやってしまいましょう。少なくとも僕はとんでもなく幸福度が上がりましたよ。

参考情報:田舎でのんびり起業を考えているなら

田舎でのんびり起業、いかがですか?田舎暮らしに十分な収入を得つつ、人生を大切にする起業です。田舎でのんびり起業を目指す人を応援する起業コミュニティ・プログラムの「ヤツビジ」を運営しています。無料メルマガを運営しているので興味がある人はこちらも登録してみてください。

田舎、といってもあなたが気に入ったところが一番なので八ヶ岳にこだわる必要はありません。でももし八ヶ岳南麓に興味があるなら八ヶ岳で移住・起業を考えている人向けの交流・体験プログラム「ヤツクル」を運営しています。よかったらこちらのメルマガにも登録してみてください

あと、こちらは僕の会社(ひとり法人ですけど)のホームページです。よかったらこちらも見てみてください。


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