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「BAB 特定存在管理局」 あらすじ

あらすじ  深夜、橋の上を歩く女子高生、冴姫は、トレンチコートを着た怪しい男、瞬に呼び止められる。瞬は冴姫が、特定存在という異常能力者で、人を殺したと指摘する。危害を加えられると思い、異常能力で包丁をなんでも斬れる刃物に変えた冴姫は、指を鳴らすたびに瞬間移動できる能力を持つ瞬と戦った結果、捕まってしまう。瞬は自らを特定存在管理局の人間だと名乗り、冴姫を上司の元へ連れていく。上司の百合は冴姫を管理局に招き、瞬と一緒に、特定存在を確保する為に働いて欲しいと告げる。仲の悪い二人だ

    • 「BAB 特定存在管理局」 第三話

       風の強い夜……学生服を着た黒髪の少女が、高層ビルの屋上の縁に立っている。  フェンスの向こう側で落下を妨げるものは無く、強い風がスカートや髪の毛を揺らしている。 「いい天気だね。元気? 気分はどう?」 「誰⁉」  少女の後ろ……屋上から、突然男の声がする。少女が振り向くと、瞬がにこにことしながら近づいてくる。 「ち、近づかないで!」  少女は焦り、そう叫ぶ。今にも足を踏み外しそうなところに、少女は立っている。しかし、瞬は躊躇うことなく、ゆっくり歩いて少女に近づいて

      • 「BAB 特定存在管理局」 第二話

         瞬と冴姫の二人は、沢山のパトカーに囲まれた事件現場にやってきていた。  取り囲まれた男は、横転した車の陰に隠れていたが、やがて姿を表す。  男はサイドを刈り上げた金髪の、筋骨隆々とした体形だった。両手に大きな銃……アサルトライフルを持ち、躊躇なくパトカーに向けて発砲する。警官たちはパトカーに当たった跳弾が自分たちに当たらないよう、必死で頭を低くしながらも、銃を撃ち返す。  しかし、なんと男は銃弾を受けてもなお、平気な様子でゆっくりと歩いてくる。男の身体は銃弾を跳ね返している

        • 「BAB 特定存在管理局」 第一話

           深夜の人気のない大きな橋を、一人で歩く女子高生がいた。  こんな時間に制服の上にジャケットを一枚羽織っただけで出歩いている少女は、ショートのさっぱりとしたボブの髪型で、色は派手な金髪だった。  そんな姿は当然目立つのだが、そもそもすれ違う相手などおらず、車道を通る車もまばらだった。  しかし、少女はふと自分の後ろ何メートルか後ろを、誰かが歩いているということに、その足音から気づく。振り向かず、微かに視線を横にやると、街灯に照らされた影が自分の足元まで伸びている。 「誰…

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