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BRM503千葉1000Coast to Coast 参加レポート

2024年のゴールデンウイーク後半、AJ千葉のBRM503千葉1000Coast to Coastに参加してきた。富士ヒルシルバー(PWR4倍)に向けてトレーニングしてる最中にやることではないので、雨が降るようなら即DNSするつもりだったが、どうにも天は私に味方?したようだ。

コースはこんな感じ。実際の獲得標高は7,150m。

今回は完走後に速やかにトレーニングを再開できるよう、1日目、2日目にホテルを予約した。3日目はオーバーナイト、早朝ゴール後に新幹線の時間まで仮眠できるように日帰りホテルを予約。宿無しで走ってた頃と比べれば旅行に等しいので、最低でも完走、できれば翌々日(48〜60時間後)にはトレーニングを再開したいところ。

スタートは朝8時の袖ヶ浦駅前。1000kmは出走機会が少ないので余裕をもって7時着の電車で向かう。内房線に乗り換えるために千葉駅に降り立つと参加者らしき人を数人見かけた。遠征ブルべはあまりしないのでこういうのは久々だ。

ブリーフィング中に東京600長野、群馬1000南東北横断の旅でお会いしたカカオさんを見かけたのでスタート前にご挨拶。早めに受付していた私が先行してスタート。
まずは房総半島を南下して海岸線を目指す。信号の少ない田舎道が広がる。R東京を主戦場にしてる私にとっては信号が少ないだけでも楽しい。

6~7人くらいのトレインでのんびり巡行。アタックする人もおらず平穏な時間が流れる。ルート上にはマザー牧場があった。駐車場に車がすし詰めにされている。さすがゴールデンウィーク。

37km地点のCPに到着。おにぎりを食べてすぐに出発。ここからは単独走。

1時間ほど経つと1人、2人と追いついてきたので4人でトレインを組む。良いペースで走れていたけど、次のCP直前でリアタイヤがパンクして落伍した。
走りが軽快になるのでCYCLAMIのTPUチューブを使ってるんだけど、半月以内で4回目のパンクだった。そして今回もリム打ちパンク。8barで運用してるのになぜだ…。予備のTPUチューブに交換。どんどんTPU交換に慣れていく。嬉しくない。

87km地点のCPに到着。昼前だったので腹が膨れそうな総菜パンを食べているとカカオさんが追いついてきた。先に食べ終わってしまったのでカカオさんは置いて出発。

「ウェミダー!!」
CPを出発するとすぐに太平洋が広がった。良い景色だ。

気持ちよく速度を出せる区間だけどどうにも右膝が痛い…まだ900km以上走るんだけどマジか…。FTPの60〜70%に抑えて走っているとカカオさんが追いついてきたので次のCPまで一緒に走る。

157km地点のCP『太田商店』に到着。パワーを抑えたからか痛みは少し引いた。何もやらないよりは良いだろって感じで雑にマッサージをする。この後痛みがどうなるか分からないので、またカカオさんを置いて先に出発。ペースが近そうなのでまた会うだろうと思ってたけどそうはならなかった。

238km地点のCPに到着。日が落ちた。寒い。パールイズミのコールドシェイドは腕のメッシュ部分の通気性が良すぎるのが時に難点だ。ジャケットを着るか少し悩んだけど、ホテルまで40kmだったのでそのまま走ることにした。

夜空に牛久大仏のシルエットが浮かぶ。写真を撮りたかったけど私のスマホじゃ無理だった。なんてツイートするか考えているうちに後続が追いついてきたので、引いたり引かれたりしながら夜道を走る。ホテルが近づいてきたところで離脱、コンビニで夕飯と朝食を調達した。

初日の宿は土浦にある『ホテル明建』。サイクリスト歓迎のホテルだった。部屋広い、自転車持ち込める、大浴場あり、洗濯機・乾燥機各4機と、ブルべ中にはありがたい宿だ。そして料金が安い。助かる。

ウェアを洗濯機に突っ込んで大浴場に行くぞ!と思ってシューズを脱ぐと「カチャン…」と音が聞こえた気がした。音の出所を確認しようとシューズをひっくり返す。

クリート位置がズレてるし、プレートとネジが無い…

これは膝が痛くなるのも当然…予備のプレートとネジは流石に持ってきてない…。とりあえずクリート位置を戻して、残ったネジをギチギチに締め上げて応急処置。ルート上で営業時間内に立ち寄れる自転車屋は125km先の白河市内、それまでもってくれればいい。
貸切状態の大浴場でのんびり過ごして、洗濯乾燥を終えて、夕飯を食べて23時頃に就寝。

2時45分頃起床。買った時は食べきれるか不安だったけどすぐに平らげた。やっぱりエネルギーを使う。
ブルべ中に朝の環境番組を眺めるのが地味に好きだ。

3時20分にホテルをチェックアウト。月に見守られながら2日目をスタートする。半袖ジャージの上にジャケットを羽織っているので寒さは感じない。

286km地点のCPに到着。補給食だけ買ってすぐに出発。だいたいの参加者は350km地点の宇都宮で宿泊してると思われるので巻き返しを図る。

4時を過ぎると空が白んできた。ブルべ中で一番好きな時間帯だ。田植え前の田んぼに宝篋山が反射する。いつまでも眺めていられるけど今は先を急がなければ。

日が昇ると田園風景が広がる。向かい風が少しつらい。

350km地点のフォトチェック『二荒山神社』に到着。写真を撮ってジャケットはシートバッグに突っ込んだ。宇都宮市内に泊まったと思われる元気な参加者が私を抜いていく。こっちは3時間半、75km走ってるので少々疲れ気味。

さらに1時間が経過。スピードが出ない。スタートしてから一度も座って休憩してないことに気づいてコンビニ休憩を入れた。今日は暑くなりそうだ。日焼け対策のフェイスマスクを引き上げる。

脚が回るようになったので他の参加者を追いかけながら福島県入り。

コースを外れて白河市内の自転車屋『サイクル工房B.B.』へ駆け込む。店主の計らいで特別にクリートのプレートとネジを譲って頂いた。お金はとれないとのことだったので、御代代わりにCO2ボンベを購入。ついでにフロアポンプも貸して頂いた。TPUは空気抜けが早いので、前後とも6barまで空気圧が落ちていた。7.4barまで空気を入れる。

434km地点のCPに到着。思わずニヤけるほどのスピードであっという間だった。ロードバイクはこうでないと。この先は勢至堂峠があるのでしっかり補給する。

意気揚々と出発するが途端に腹痛(胃痛?)が襲ってきた。原因がわからない。出るとか出ないの話ではなくただただ痛い。この痛みには覚えがあったので、1時間半から2時間あれば治まるはず。そう信じて坦々と上って今回のコース最高地点へ。

綺麗に手入れされた菜の花畑に目を奪われる。

15時過ぎ。暑さでへばってきたのでコンビニへ避難。直前にパスした2人が入ってきたので3人で気温やコースの話をしながら食事をとる。

会津若松から新潟県境までは上ったり下ったりが続くのだが、路面状況がとにかくヒドかった…。座ってダウンヒルしたらリム打ちするのでは?と不安がよぎったため、ずっと立った状態でダウンヒルすることになった。交通量もあるのでかなり神経と腕力を使う羽目に。それでも明るいうちに下りきれたので本当に良かった。

616km地点のCPに到着。日本海が近いので天気予報より若干寒く感じる。無性にラーメンが食べたい。宿の近くに気になるラーメン屋がある。現在の時刻が20時40分。閉店は22時。距離は17km程度。行けるか?

行けなかった。新潟駅前の信号多すぎるんよ。

21時50分、2日目の宿『ホテルディアモント新潟西』に到着。袋に入れていれば自転車を持ち込めるホテル。部屋がまぁまぁ広いので邪魔にもならない。コインランドリーは洗濯機・乾燥機が各2機。渋滞の懸念があったけど、東横INNやルートインとは客層が異なるのか利用者はほとんどいなかった。洗濯乾燥してる間に、大浴場(サウナ付き)と休憩室のマッサージチェアを満喫。岩盤浴もあった。夕飯は隣接しているコンビニで購入した。明日こそラーメン食べるぞ。

3日目の朝食はホテルのバイキングを利用したので、出発は8時前とのんびりスタートになった。10時間滞在するとかお前は何をやってるんだ?

「ウェミダー!!」
シーサイドラインはお気に入りの道の一つ。DHバー使うとなお楽しい。

658km地点のフォトチェック『平和観音像』に到着。まだ他の参加者と会ってない。もしかしたらかなり後方にいるのかも…とちょっと焦る。

海岸線をそれて信濃川沿いに上流へと向かう。

736km地点のCPに到着。あっちぃ…道路沿いの温度計は36℃になってる…ウェザーニュースは30℃だから何かの間違いだと思うが…UVカットインナーを着てるのに腕がひりひりする。
直前でパスしていたみくにゃさん達と喋りながら小休憩。コンビニにスイカバーが並んでると夏を感じるのは私だけじゃないはず。

時折現れる絶景に目を奪われながら、794km地点のCP『道の駅ファームス木島』に到着。カフェ?でアイスクリーム食べたかったけど残念、営業時間外。コーラ飲んで出発。

途中でナビの調子が悪いとのことでネコミジンコさんを拾った。もうすぐ日が暮れる。

840km地点のCPに到着。道路の向かいに「燕三条らーめん潤」があったので、ネコミジンコさんと一緒にラーメンを食べることにした。私は豚骨背油ラーメンをチョイス。うまい。店を出るとみくにゃさんが入れ違いでやってきた。やはりCPの目の前にあると吸い込まれてしまうものなのか。

しっかり食べたので意気揚々と出発したが、今回2回目の腹痛(胃痛?)が襲ってきた…こってりしたものを滅多に食べなくなっていたので身体が受け付けなかったのか...。
どうにもペースが上がらないのでネコミジンコさんには先に行ってもらい、コンビニ休憩を挟みながら後を追いかけた。結局回復するまでに1時間半ほど要した。

いつの間にか抜かれていたみくにゃさんをパスすると、親不知まで同行したいということだったので了承。交通量が多い難所とのことだが、22時頃だったからか、車もさほど走っておらず難なくクリア。そのまま先行していたネコミジンコさんを吸収。

日付が変わったタイミングでコンビニ休憩。私は早朝ゴールするつもりだったのでガッツリ補給。みくにゃさんはこの先の快活CLUBに行くとのことで先に離脱。ネコミジンコさんは早めにゴールしたいとのことだったので、ここからは二人でゴールを目指す。

920km地点の黒部市に入ったあたりから強風区間に突入。橋を渡る間は台風かと思うレベル。VO2Maxインターバル練習にちょうどいいと思ってアタックを繰り返しながらペースを維持する。ネコミジンコさんとはここで千切れてしまった。

しばらく走ると、あっちゃんP先生さんが自販機前で座り込んでいたので念のため声を掛けた。休憩しているだけとのことで先行したけど、プロムナードを迂回し終えたところで追いついてきたのでご一緒することに。ここまでの苦労を語り合いながら最後の山へ向かう。

「さぁ行くぞ!」と気合を入れて二上山に突入するが、チェーンがスプロケの内側に落ちてホイールがロック。立てかけた自転車が強風で倒れた時にハンガーが歪んだらしい…。あっちゃんP先生さんの手も借りて何とか復旧。ローが何枚使えるのか分からないので11~9枚は封印してダンシングで上っていく。なんとも不気味な山で、たまに木々の奥から「カンッ」って音がする。やだこわい。
しばらくすると高岡市の夜景が一望できる場所に。これだけで上ってきたかいがあると思わせてくれる。

985km地点の最終フォトチェック『観音像』に到着。ブルべカードとの撮影が難しい…(看板との撮影でもOKだが失念してる)。あっちゃんP先生さんはライトのバッテリー残量が不安とのことでここでお別れ。私はジャケットを羽織ってから出発。

アウターに入れるとチェーンが落ちた。明らかに変速がおかしくなっているので、問題なさそうなギアだけを使ってゴールを目指すことにした。最後の15kmはのんびりパレードラン。

68時間57分でゴール。一息入れてからゴール受付に向かう。

受付会場にはスタッフのsin3さんと、先行したあっちゃんP先生、菜の花畑で出会っていた8810さんがいた。ブルべカードを記入して1000メダルを受け取った。これで新デザインのメダルはほぼコンプリート。残りはSRメダルだけだ。

富山市内のアパホテルに日帰り予約してあるけど12時までチェックインできないので、受付会場で3時間以上のんびりさせてもらった。
しばらくすると『氷見市場食堂』で食事してからゴールされた方が現れ、すぐに入れたという話を聞き、それならば!と私も市場へ向かった。

行ってみたらたったの二組待ち!やったぜ!海鮮丼とアラ汁を注文。後からみくにゃさんもやってきたので、またどこかのブルべでお会いしましょう!とカッコつけて別れた。

ホテルまで自走する予定だったけど、変速怪しいし、雨予報も出てるので氷見駅から輪行することにした。
最後に海の写真を撮ろう止まると、5時間早くゴールしてたひであさんが突然現れた!と思ったら今度はタカさんが登場!まさか会えるとは思っていなかったので驚いた。さらに別れたばかりのみくにゃさんまで合流w

名残惜しい気持ちもあったけどそれぞれ予定があったのでほどなくして解散。みくにゃさんも輪行するとのことで氷見駅まで一緒に向かう。
ちゃちゃっと輪行状態にすると、またもや腹痛(胃痛?)に襲われた…今回3回目だぞ…どうなってんだ…。みくにゃさんが話しかけてくれるけど、痛みと眠気で投げやりな応対になってしまった…申し訳ない…。

高岡駅で乗り換え。みくにゃさんとはここで別れた。富山駅に着く頃には多少痛みも引いていた。今度から胃薬常備しようか…。
輪行解除して『アパホテルステイ富山』へ。自転車をもう一度輪行状態にしてフロントへ預けた。

仮眠するつもりだったけど、思いのほか設備とサービスが充実していたので寝ずに堪能させてもらった。大浴場とセルフロウリュウと内気浴で一時間近く過ごし、マッサージチェアで声を押し殺し、人をダメにするソファでだらだらし、ラウンジで柿ピーをコーラで流し込み続け、部屋でぼんやりジロを眺めてたらあっという間にチェックアウトの時間に。

富山駅でゴール受付で頂いた富山銘菓の『反魂旦』を見かけたのでお土産にした。これいくらでも食えるんだわ。

予約していた乗車時間になったので北陸新幹線で輪行撤退。これで私の千葉1000は終わり。

スタッフ、参加者の皆様、お疲れさまでした。
余談だけど、アドレナリンが切れたのかゴール直後から右膝が痛くなって、一週間経った今でも本格的なトレーニングは再開できてない。何やっているんだろうね私は。


最後に、次回1000kmに挑戦する時に参考になるように、ウェアとバッグの中身を記録しておく。

【ウェア】
Rapha ブルべジャージ
Rapha ブルべビブショーツ
パールイズミ コールドシェイドロングスリーブ
ASSOS レッグカバー
FOOTMAX ソックス
おたふく手袋 クールフェイスマスク
オールメッシュ反射ベストポケット付き

天気は晴れ。気温は15~30℃?程度。後述のCASTELLIジャケットの重ね着で寒い時間帯も対応できた。

【ロングトップチューブバッグ】
Anker 733 Power Bank
TypeC-TypeCケーブル 30cm
TypeC→micro変換アダプタ
パワープロダクションEXハイポトニックドリンク 4個
アミノバイタルプロ 3個
ワイヤーロック
J1
EXライト ウインドバイカー(未使用)
ボールペン(未使用)

中身をうまく分散すればロングである必要はないかもしれない。

【ダウンチューブバッグ】
超軽量輪行袋
超軽量ハーフパンツ

雨ライドの場合は、中身をビニール袋に入れる対策をする。

【シートバッグ】
CASTELLI TRANSITIONジャケット
FOOTMAX ソックス
SHIMANO オリジナルロンググローブ(未使用)
ASSOS レッグウォーマー(未使用)
下着
貼るホッカイロ(未使用)
足用ホッカイロ(未使用)
TypeC-TypeCケーブル 90cm
TypeA-micro2股ケーブル
micro→TypeC変換アダプタ(未使用)
GARMIN VENU2S充電ケーブル
AfterShokz充電ケーブル
NIKYPJ モバイルバッテリー 4800mAh(未使用)
Jabra ワイヤレスイヤホン
洗濯ネット
液体洗剤(走行中に泡立ってしまったので次回は粉末にする)
J1
シャモアクリーム
ブチルチューブ 2個(未使用)
ウルトラライトバッグ(未使用)
クリートカバー

帰りの電車でスマホのバッテリーが心許なくなった。モバブーは持って移動すること。


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