資本主義の国にいる人間は金の事ばかり考えさせられて本当に可哀そうだし人生がとても楽しくなさそう

 正直なところ生活にそれほど金の掛からない国が有るのなら、そっちに移住したいと思っている。だがそんな金も現状の俺にはないので諦めてはいるが。

 しかし日本にいると、半ば強制的に金をいかに稼ぐかしか考えさせられなくて、こんな金しか物を言わない国にいると、そりゃああんさん、日本人がメンタルの病気になったり、他人に厳しくなったり、他人を信用しなくなって当たり前だよなと感じますわ。

 純粋に心が荒むよ。それに完全に労働しなくなった場合の、税金の取り立てがヤバいしね。

 加えて老後の金の問題も、いつの間にか2000万から3000万に増えているようだ。まぁ老後2000万とかの内訳は、ちゃんと定年まで一度もドロップアウトせず会社で働き、それなりの年収の人間にしか適用されないので、俺はもう完全にここら辺は諦めているけど。

 話は変わるが資本主義の権化であるアメリカだけど、一部の上位企業、特にアメリカはGAFAMなどのテック企業だけがSP500などの各指数を大きくけん引するだけであって、GAFAMを除いたら日経平均の上昇と同様の指数の推移らしい。

 で、このテック企業の邪悪な部分が、人から金だけでなく、最も重要な資産である時間を奪い始めたところだ。脳科学者を雇い人の時間を効率よく搾取するサービス設計をし、時間を吸い上げて広告を回し、人の時間を金に換金して膨大な富を築いている。しかも強力なまでに依存性が高い。人から人生を変える為の、最大にして最高の資源である時間すらも奪い始めたら、格差が覆しようもない程になるのは当たり前だろう。

 日本もアメリカさんと同様の地獄になっているので、平日は生きていて楽しいって心から笑っている様な人間はあまり見えない。むしろ暗い顔をしている人間が多い。

 当たり前だ。金、金、金、金のことばかり考えさせれる。それは積み重なって精神的なストレスになり、ストレスが増えれば現実逃避であらゆる物の依存になる。依存に成ればそれだけで自分の時間が奪われる。

 特に広告だ。広告は普通にヤバい。何がヤバいって、繰り返し流れるので頭に自然と刷り込まれる。で、不安やストレスを感じた時は苦痛の回避行動で人間の購買力が上がるから、自然と消費させられる。広告の商品もついで買ってしまうのかもしれない。

 だから金が無くなる。金が亡くなればまた働かざるを得ない。子供を持つ、家のローンを組む、車を買うなどしたら、もう奴隷の完成。極めつけが家のローンだ。何十年と働かされるのは、もはや俺基準で言うとただただ心臓の鼓動を搾取されるだけの家畜と大差ない。繰り返すが家のローンを何十年も平気で組ませるとか、国を挙げての詐欺に等しいよなぁ。

 別に俺も人生が楽しいって時は、小さい時や今までが酷く悲惨で、せいぜい美味い食事をしていた時くらいしかなかったから、人の事は何にも言えないけど、だからと言って、こんな金のことばかりを考えさせられる現世は地獄と言わず何というのか。適応するには狂うしかないんだが、それもそれで疲れる。この世の何より終わっているところが、この人間の疲弊した部分にあらゆる誘惑が入り込んでくるんだよな。

 ギャンブル、キャバクラ、ホスト、アイドル産業、酒、ビール、風俗、ネット小説、漫画、ゲーム、仕事、ユーチューブ、ツイッター、インスタグラム、フェイスブック、リボ払い、消費行動全般。

 人間から時間を奪う事柄はごまんとある。で、孤独やら不安やらで弱った部分を突かれ、金を奪われ時間を奪われ依存させられ自由を奪われる。いやぁ、こんな浮世は終わっとりますな。普通に現世に産まれない方がいんじゃね。