HSPと言うよりASD(自閉スペクトラム症)の間違い

 他人の感情や強い光、音などに敏感で苦しむ人間の事を指してHSPと言うのがもはや当たり前になったが、自分としてはHSPと言うよりASD(自閉スペクトラム症)の間違いだと思う。

 ASDの大人の特徴として、
・社会性の難しさ
・コミュニケーションの難しさ
・興味・関心の狭さ、 偏り
・感覚(刺激)の過敏さ、 または鈍感さ
・不器用さ
・睡眠時間の異常、過集中、特定のものについて記憶力が高い

 これらが少し調べただけでも出てくる。断っておくが、自分は恐らくASDだろう。グレーゾーンかそうでないかは、億劫なので診断に行っていないから分からないが、上記で挙げた特徴に当てはまる所が多い。だからと言って現実ではそんなことは間違っても言えないし、言ったところでどうにかなる訳でもない。

 感覚過敏はもちろんだが、睡眠時間の異常、過集中、興味関心のこだわりと偏り、特定の物への記憶力が高い、社会性とコミニケーションの難しさと当てはまるところを挙げたら切りが無くて草なんだが。

 まぁそれはいいとして、話を戻すと、HSPと自分を認識している人間はHSPではなく、恐らく大体がASDだろう。自分の様に小さい時に親族からなかば虐待の様なものを受け続けたり、そもそも親が高齢出産だとこうした障害が付きやすい。

 それでも生きてはいける。が、想像だとASDの人間はかなり今まであらゆる面で苦しんできたと思う。なんせ世間で言う所のまともな社会人様が、この社会を形成しているんだ。当然、なんらかの異物は洗い出される。

 洗い出された異物は社会からつまはじきにされ、無能扱いされ、原因は何かと考え続けネット検索し、HSPだと言う病名ですらない優しい嘘に騙され、HSP系のビジネスインフルエンサーの何の役にも立たない動画を観続け(経験談で個人の感想です)、広告を観させられ膨大な時間を搾取されるのが、現在の日本の伝統芸能になりつつあるのが悲しい所だが。

 一応ASDの人間に向いている仕事を調べたが、

・トラック運転手
・工場作業員
・経理
・事務職
・研究職
・カメラマン
・翻訳
・Webデザイナー
・プログラマー
・コーダー
・データアナリスト
・ゲームテスター
・ウェブライター

 適当なこたつ記事(ネットから集めた実体験を伴わない適当な内容を指す)の、適当な内容の職種しか見つからない。

 まぁ挙げたどの職業も、他人とのコミニケーションは必ずと言っていい程必要とする。生きづらさのあまり、HSPと言う言葉に囚われてずっと正解を探していた時期があったが、どいつもこいつも実体験を伴わない適当な職種を無責任に挙げ続けていて、本当に皆自分の事しか考えていないんだなと感じ、そっと動画を閉じたのはいい思い出だ。

 HSP関連や障害関連の動画を、苦しい人間が観続けてもどこにも答えはないし、救われるのはせいぜい動画投稿者くらいだろう。現に生きづらいあなたはそんな動画を観続けて救われただろうか?

 実際向いている向いていないは体験してみないと分からない。だが雇用されるのなら、必ず他人とのコミニケーションは必要となる。

 最後にASDがどんな状況が働きやすいのかを考えると、

 ・単独で作業する時間が多い
 ・こだわりの強さや高さを活かした正確な作業が出来る
 ・他者の監視下に長時間置かれない
 ・他人の面倒を見ない
 ・自分の裁量権が高い

 流石に全部の条件を満たすのはよほどの有能でない限り厳しいが、ありきたりな話だけど、例えば責任の低い楽なバイトをしながら、副業を始めて伸ばしていくと言う手もあるにはある。それでも副業が上手くいくのは運の要素がとても強いので、それこそ自己責任となるが。出来れば自己責任とかいいたかないけどね。理想を言うなら、ある程度稼げる本業を持ちながらネットを通しての副業という形が一番いいと思います。

 ある程度成功するかしないか運の要素が強いので、あまり安易に副業とは言いたくないが、やるなら若い内の方が火傷が少なく済むので、もし自分の将来に強い不安を抱えているけど、社会でやっていけるか不安な人がいるなら、早い段階で色々試してみてもいいんじゃないだろうか。

 少なくともHSP系のビジネス動画を観続けたところで、生きづらいあなたが救われる答えは間違いなく何処にも無い。救われるのはせいぜい発信者だけだ。

 この内容をここまで読む人間はいないだろうけど、生きづらい人に対して答えを提供して挙げられなくて申し訳なく思う。だが自分も教えて欲しいくらいなので許してほしい。