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余白と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?‐ 「余白思考」山﨑晴太郎

「余白」
と聞いてあなたは何を思い浮かべるでしょうか?
空いた空間?埋めなくてはいけない空間?
それとも余裕?
山﨑晴太郎さんの「余白思考」を読みました。

山﨑さんによると、余白はというものは

「何かを書いたあとに残ってしまったスペース」ではなく、「書かれている何かを引き立たせるために、あえて余らせているスペース」や「あらゆるものが入る可能性にあふれた空間」「本当に大事がものを守るために、あえて余らせている時間や力」

余白思考 p29

なのだそうです。
ちょっとわかりにくいな~と思っていたら、
こんな説明が。

リアルなイメージで考えるなら、昔は多くの家にあった「縁側」「土間」のようなもの。いわゆるうちと外の概念が曖昧になる、中間領域と呼ばれる部分です。
誰かの部屋でもないし、台所やお風呂のように決まった使用目的を持つ場所でもない。子どもが遊んでいることもあれば、ねこが昼寝をしていることもある。近所のおじいちゃんが遊びにきて将棋を指していたり、家族でスイカを食べたり、座布団を敷いて昼寝をしたり。内と外の概念も溶け「何をしてもいい」ユニバーサルスペース。こういう場所が上手につくられている家は風通しもよくて、自由度が高い。楽しいことが入り込む余地がたくさんあります。

余白思考 p32

なるほど。縁側ね。
こういったこころを持って、仕事をしたり、
人と接したり
会話をしたりすることが
今の我々の時代には大切なのではないか
とおっしゃっています。

新しいユニークなものを作っていくには
この「余白思考」で自由に、
既存概念を疑うことが必要だとおっしゃっています。
人と人との間には「快適な余白」が必要とおっしゃっています。
SNSやリアルや、これだけ人とも24時間つながってられる現代です。
快適な余白がないと、疲弊しちゃいますよね。
そして、「新たな学び」が余白を増やすともおっしゃっています。
学ぶというのは、余白が強制的に広がる良いチャンスなのだそうです。

そんなことを本を読んで学んでいたところ、
素敵なnoterさんmakiさんが
今話題の書籍
「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」の
感想記事を書かれていました。

その中でも、

「新しい文脈を知ろうとする余裕がないとき、私たちは知りたい情報だけを知りたくなる。
読みたいものだけ、読みたくなる。
未知というノイズを受け入れる余裕がなくなる。」
              『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』

恐らく、未知を受け入れられなくなるから、視野が狭くなって、周りが見えなくなるのかなと。

makiさんのnote「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」

と書かれていました。
なんだかここでも本質的なことって同じなのかな。

「余白を楽しむ」
私も忙しい日常ではありますが、
そんな時には、縁側をイメージし、
ユニバーサルスペースマインドで
いろいろなことを受け止める心を持ちたい

とても大事なことだとあらためて感じた1冊です。

本を読み終えた日に、noterほりぞうさんが、
セイタロウデザインさんの個展
の記事を書かれていました。
時間があえば、行ってみようかな。

余白って素敵な心の空間ですよね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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