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元丸の内OLがいきなり大阪・天満で屋台をひくことになった全記録。#010

クラウドファンディングについて。

少し前のお話になってしまうのですが、屋台・チキン調達は開業と同時にクラウドファンディングに挑戦しました。

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7月1日の開業日に合わせ、オープンと同じく夕方ごろにスタートしたクラウドファンディングでしたが、翌日7月2日の午前11時頃には目標額が集まるという驚異の速さで達成しました。
ご支援いただいたみなさま、改めて、本当にありがとうございます。
あ、まず、そんなクラウドファンディングとは・・・


「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を組み合わせた造語で、「インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する」ことを指しています。資金調達といえば、一般的に金融機関からの借入や関係者・ベンチャーキャピタルによる出資などがあげられます。クラウドファンディングは、そういった資金調達にはない「手軽さ」や「拡散性の高さ」、「テストマーケティングにも使える有用性」といった点が魅力的な新たな資金調達の仕組みとして近年注目されています。中でも、「こんなモノやサービスを作りたい」「世の中の問題をこう解決したい」といったアイデアや想いを持つ人は誰でも“起案者”として発信でき、それに共感し「応援したい」「モノやサービスを試してみたい」と思った人は誰でも“支援者”として支援できる、双方にとっての手軽さがクラウドファンディング最大の特徴といえます。
引用:CAMPFIRE

今回、私たち屋台・チキン調達がクラウドファンディングに挑戦した目的は『関西経済を祭りのように盛り上げたい!』という思いから、明るくワイワイ楽しめる空間を作りたいと思い、そのためには欠かせない提灯や暖簾を掲げるための費用を集めるためでした。そしてそれに共感し、応援したいと思ってくださった、たくさんの支援者の方々のおかげで、明るくワイワイ楽しめる屋台をつくることができました。
プロジェクトの詳細やどんなリターンがあったかなどは、ぜひこちらの活動報告などを覧いただけたら嬉しいです。

提灯と暖簾。

今回のクラウドファンディングで作成したかった提灯と暖簾ですが、
・提灯は10,000円でスポンサーロゴが入れれるものが10枠。
・暖簾は20,000円でスポンサーロゴを入れれるものが3枠。
という支援枠を設けました。
ほかのメニューに比べると高額でしたが、ともにスポンサーロゴが入れれるとあって、速攻ですべての枠が埋まりました。
あ、でも提灯に入れれるスポンサーロゴは、私たちチキン調達のロゴの裏側で、一番目にするのは私たち屋台に立っているスタッフ。という位置のスポンサーロゴの掲載でしたが。

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このように前からみると、スポンサーロゴは全然見えません。。。
が、スポンサーロゴにご協力いただいたみなさまは、それを見るためにご友人などと一緒にご来店下さり、そして提灯に書いてあるスポンサーロゴを写真に撮り、ありがたいことにSNSで拡散してくれるので、チキン調達の露出にもつながりました。
今回10個の枠を募集した提灯でしたが、あと5個ぐらい枠があってもよかったかな~とも思いました。
15個もあると岸和田のだんじりなみに提灯だらけになってしまいますが……
あ、ちなみにこの提灯は岸和田のだんじり祭りでとっても有名な提灯屋さんに作成いただいた本格派の提灯です。
そして屋台の看板とも言える暖簾のスポンサーは3枠でしたが、こちらも5個ぐらいあってもよかったかな~と思いました。

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ただ、5個もスポンサーロゴがあると、さすがになんの暖簾かわけがわからなくなりそうですが…

ノベルティとしての配布も考慮した結果。

その他のリターン品として用意した、ステッカー、団扇、そしてタオルはクラウドファンディングだけではなく、ノベルティとしての配布分も考慮し多めに発注しました。特に、団扇とタオルは100個で発注するより300個のほうが原価がかなり安くなるということもあり、あまり深く考えることなく、それぞれ300個づつ発注しました。すると、当たり前ですが、屋台は在庫であふれ、大量の在庫を抱えることとなりました。。。

が、商魂たくましい我らチキン調達チームはそれらノベルティを限定商品として販売することにしました。ここから知る人ぞ知る、怒涛の“チキン調達タオル販売大作戦”が始まりました。
とりあえず、『今しか売れない!今売らないと!!』という気合の下、タオルは1枚1,000円にて販売し、団扇は価格を設定せずチップをくれた人にあげる。ということにしました。

タオルを売るために。

あの手この手で、タオルをめっちゃ売りました。その結果、時には名物メニューであるジャークチキンよりもタオルが売れるという、一体何屋さんやねん!?という状況になりました。

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韓国ドラマがきっかけで、韓国では流行りのタオルの使い方らしい「ヤンモリ(韓国語で羊の頭)」スタイルを全面に打ち出し売ってみたり、
雨が降ってきたら、屋根がないのをいいことに、雨よけとして売ってみたり、複数名のグループにはフェスのお土産のごとくおススメし、売りに売りました。商魂たくましいスタッフのおかげで、300枚発注したタオルは、なんと234枚も販売し、タオルだけで、234,000円の売上を記録しました。

試算してしてみました。

まず今回のクラウドファンディングではトップ画像のとおり273,000円の支援が集まりました。CAMPFIREさんへの手数料などを除き、実際に振り込まれた額は221,949円でした。

クラウドファンディングのリターン分のみのタオルや団扇、ステッカーを発注した場合の原価は、87,037円でした。振り込まれた221,949円から引くと、134,912円の利益が出せた計算になります。

実際はタオルと団扇を、クラウドファンディングのリターン分含め、300個づつ発注しました。その場合、原価は378,300円となり、振り込まれた221,949円から差し引くと、
なんと!!!!!!!
△156,351円の大大大赤字になってしまいました。

余談ですが、当初はタオルと団扇をクラウドファンディングのリターン分含め、100個づつ発注する予定でした。が、300個で発注したほうが1個あたりの原価が抑えられることから300個づつ発注しました。もし100個で発注していたとしたら、原価は282,270円となり、振り込まれた221,949円から引くと、△60,321円の赤字になってしまっていたと思います。

ま、100個でも300個でも、どっちでも赤字でした。

結局のところ、タオルを234枚売り上げていたため、234,000円(1,000円×234枚)を計上すると、黒字でおさめることができましたが、ノベルティの発注に関しては、安易に個数が多いほうが原価が安くなる。ということだけではなく、何にいくつぐらい必要で、それがいくらになるのか。をきちんと試算した上で発注しなければならないと痛感しました。

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