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2020 出雲一人旅#2「稲田姫との対話」

出雲には、毎年「神在祭」の期間に訪れます。旧暦の十月十日に八百万の神々を迎える「神迎祭」があり、翌日から一週間が出雲大社の「神在祭」です。

今年は神事の一般参列ができないということで、例年よりは参拝者は少ないようでしたが、私のように毎年この時期に必ず出雲を訪れるという人も少なくないようでした。

さて、私は毎年この時期に、二泊三日で出雲を巡ります。

出雲といえば、多くの方が出雲大社(正式には「いづもおおやしろ」と読みます)を思い浮かべると思いますが、出雲國一之宮としては、もう一社「熊野大社」があります。出雲といえば、大国主命のイメージが強いかもしれませんが、出雲の神社の多くは、ヤマタのオロチの話でも有名なスサノオ(ソサノヲ)さんを祀っており、熊野大社の御祭神もスサノオ(ソサノヲ)さんです。

そのスサノオ(ソサノヲ)さんの奥さんが「稲田姫」で、熊野大社や八重垣神社など多くの神社でスサノオ(ソサノヲ)さんと一緒に祀られています。その稲田姫の本宮というべき神社が奥出雲にある「稲田神社」です。稲田神社の社務所は蕎麦屋さんになっていて、神社よりも、行列ができる蕎麦屋さんとして有名です。

私の出雲巡りは、まず初めに稲田神社で稲田姫にご挨拶して、出雲そばをいただいてから、熊野大社と松江周辺の神社へ、というのが初日のスケジュールです。

稲田神社は、拝殿の奥に少し離れて本殿があります。私は、いつも本殿の裏でゆっくりご挨拶します。いつもなら、祝詞を奏上する前から稲田姫のエネルギーを感じ、歓迎されていることを実感するのですが、今回は様子が違いました。

祓詞を唱えても静かな雰囲気のままで、「それじゃなくて」と言われているような気がして、(何がお望みなのかなあ?)と少し考えて、ある和歌を歌いました。

ソサノヲさんが、稲田姫のために詠んだ歌です。
一般的に(古事記では)、
「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を」ですが、

ホツマツタヱでは
「八雲たつ 出雲八重垣 妻こめに 八重垣つくる その八重垣わ」と若干違います。もちろん、ホツマの方を抑揚をつけて歌いました。

すると、稲田姫のエネルギーをしっかり感じました。

これが私なりの稲田姫との対話です。残念ながら、人と話すようには会話をすることができないので、神様の反応を感じ取ります。これは霊能者ではなくても、敏感にエネルギーを感じられるようになれば、できることです。

今回の話は以上ですが、出雲では、この後も印象的な出来事がいくつか起こりました。続きは次回になります。

そして、印象的な出来事を総合的に考えると、神様が何を伝えたいのか、だんだんと分かってきたのです。このブログを読んでいるあなたも、単なる面白い話と思わず、小さな出来事の積み重ねから、神様の意図を読み解いてみてください。

いつもありがとうございます。
見えない世界を伝える神社ナビゲーター
市口 哲也

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