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マイナンバーカードの申請で窓口が混雑/システム自体が内在する欠陥が露呈

こんにちは、スマート法律相談の弁護士のカツベです。

一方、新型コロナ問題の経済対策として国民に一律給付される10万円は、郵送か、マイナンバーカードを使うオンライン方式で申請できる。カードの申請が今後増える可能性もあるが、市地域政策課は「今から申請すると時間がかかる。給付金を受け取る目的なら郵送を勧めたい」としている。

自治体側がマイナンバーでなく郵送を勧めるという事態になっています。

オンライン申請であれば窓口は混雑するはずはないのですが、

スマホがマイナンバーカードを認識しない
マイナンバーカードが欲しい
マイナンバーカードの暗証番号を忘れた

ということで窓口に行ってしまっている人が多いようです。

そもそも、マイナンバーカードの交付を受けていない人は、スマートフォンを使えば役所に行かなくても交付申請が可能です。
受け取るときだけ役所に行けばOKなのですが、、、

マイナンバーカード自体の問題

しかし、それ以前にマイナンバーカード自体が使いづらいという問題が色々露呈してきて、混乱しているようにも見えます。

マイナンバーカード一つに紐づいているパスワードは複数あるので、普段からマイナンバーカードを使っていない人は忘れる可能性が高いです。

その割には、生体認証も二段階認証も実装していません。

また、2016年の頃からICカードを使う設計自体に疑問が呈されていました。

にわかには信じがたいかもしれませんが、実は近い将来、マイナンバーカードは廃止になる可能性が濃厚です。国民のほぼ全員が携帯電話を持つようになった今、携帯のSIMカードに必要な情報を入れた方が、ICカードに情報を書き込むより安全で手軽ですから。

システム開発は、発注する側の開発思想がそのまま設計に投影されます。

役所の側で本人確認オペレーションの経験が少ないと、その拙さがそのままシステムの不完全さに反映されています。

このままでは住基ネットの二の舞か?

確かにICカードでという技術思想自体が古すぎるという問題はありますが、現時点で国民認証のために使える唯一のインフラです。

今回の特別定額給付金のように全国民を対象に迅速な給付をする取り組みは、まさにマイナンバーカードを有効活用するのにぴったりの事例なのですが、逆に自治体の方で「マイナンバーを使わずに郵送でやってくれ」と言わざるを得ないありさまです。

せっかくあるシステムなのですから、行政サービス円滑化のために有効活用して欲しいものです。

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