見出し画像

【読書感想】「ケーキの切れない非行少年たち」

こんばんは!
久しぶりに読書感想文を書いていきます。

タイトルの通り、「ケーキの切れない非行少年たち」という新書を読みました!2020年に一番売れた新書として本屋に行けば大体目立つところに並んでるので、読んだ方、見たことある方も多いはず。
自分も前々から気になってはいたのですが、なんとなく内容は想像できてしまし本腰入れて読むことはありませんでしたが、この年末年始に購入し一気読みしました。


読んだ感想としては終始知的好奇心が刺激されながら読めて面白かったです。自分が想像していた内容とやはり近かったので驚きなどはありませんでしたが、少し前知識があった境界知能や、非行少年の実態?がさらに詳細に学べました。
読みながら常に「自分が小学生の頃を思い出すと確かにこういう境界知能の人いたし、自分も若干思い当たる節がある、、、もし将来に自分の身の回りで明らかにこの本で登場するような人たちと生活することになったらどのようにすべきなのだろう?」と自分ごとと考えながら読み進めていました。

本の内容としては、世間一般では境界知能(知的障害とは診断されないがその一歩手前の人たち)の人たちが多数いることが認知されてないこと。その人たちは認知機能が常人と違っていること。認知機能をいかに修正するが重要か?しかしその認知機能を正すというプロセスや理解が現在では、司法的にも教育現場でも整備されてない、といったことが詳細に書かれています。

一つのブロックが短くうまくまとめられて区切られているので、とても読みやすく、スラスラと頭に入ってきました。最後には著者の提唱する具体的な解決策も記されていて、不安や実態を煽るだけでなく読者や当事者が何をできるのかも示されていて良書だったなと読み終わってしみじみと感じてます。

自分も小学校時代は落ち着きがなくクラスでいつもふざけていたし、今でも人の話を全く聞けない時があるのでいわゆるIQや認知機能はずば抜けて高くはなく、理不尽に怒られたと感じる場面がこれまでの人生で多くありました。。
ただ、おそらく境界知能の方はそれよりも生きづらい人生を送ってるのかと思うと気持ちがわかるような気がしました。ただ境界知能の人は自分が普通だと思って生きてる人も多いとのことなので、とてもセンシティブな問題だと思います。読みながらいつもクラスでいじめられてた子や、絶対おかしいだろと思ってたテスト下から5番目ぐらいまでの人たちは今どこで何をしているのだろうと考えられずにはいられなかったです。

本当に読みやすくてサクッと読めるので、まだ気になっていて読んでない方はぜひ読んでみることをお勧めします。

おわり

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?