【注目選手ボクシング】ノーガード戦法!!けど、ここから通用するの? 英国期待の星 ジョシュ・ケリー!!!
今回紹介するのは英国の若きトッププロスペクト、ジョシュ・ケリー選手です。1994年生まれの今年26歳の若き注目株です。
とりあえず、僕の感想を述べるとイケメン、強い、若いの三拍子揃った英国発の世界的スーパースター候補です。
以前、僕も紹介したライアンガルシアにも負けずと劣らずの逸材です!!
だがしかし!ガルシアと将来性も似ていながら、まだ本当の実力が未知数(世界的トップクラスとまだ試合していない)というネガティブな面も似ています。
とくに彼の主戦場としているボクシングウェルター級は、フィリピンの英雄マニーパッキャオや、無敗のエロールスペンス.Jr、さらには一階級下のS・ライト級を4団体統一したテレンスクロフォードの参戦などもあり現在もっとも層の厚い激戦区となっています。
果たしてジョシュケリーはどこまでトップに食い込めるのか?実は、今のままでは厳しいのでは??といった声まで上がっています。
ただそのような賛否両論があるというのは選手にとってはスター候補生の逸材でもあるという証明!そんな彼の注目ポイントに迫って行きます。
■注目ポイントその1:戦い方が派手!ノーガード戦法!!
注目ポイントその1は彼のファイトスタイルです。
タイトルから載っている通りですが「百聞は一件に如かず」ということでまずはぜひ上記の動画を見てもらいたいです!彼のハイライト集がまとめられています!
特徴は何と言ってもノーガード戦法!
パンチを寸前のところで避け、華麗なステップで相手の死角に回り込み、パンチを打つ!漫画のキャラクターに出てきそうな戦い方をします。
攻撃面では回り込んでからの、左ボディ、左アッパーを得意としており、この2つでダウンや、有効打を取るのが多いです。
ただ、もちろん彼はこの奇抜なファイトスタイルだけでトップクラスに上がってきたわけではありません!
特に一見無邪気にやってそうなそのディフェンス技術も、ちゃんとしたボクシングの基礎技術、理論があってこそのスタイルなのです。
経歴でいうとアマチュア時代には2015年度世界選手権ウェルター級で銅メダル。リオ五輪にも出場しています。
ジョシュのノーガード戦法は、ステップを多用し、体をウィービングさせながら相手に的を絞らせないようにして空振りを誘う、この動きをパンチも繰り出しながら行えるというものです。
もちろん柔らかい身のこなしや、動体視力、強靭な足腰があってこそのスタイルですが、実はこれは井上尚弥やPFP一位にランクされているワシルロマチェンコも使っているテクニックです。
ロマチェンコの場合ですが、攻撃もだしながら、体は次のポジションに移っています。(ロマチェンコの場合これが滑らかすぎてロマチェンコステップなんても呼ばれています…)
ジョシュケリーはこれをノーガードで大げさにやっている、といったぐあいでしょうかね。
ちなみにノーガードといえば悪魔王子ことナジーム・ハメドという伝説的ボクサーがいます。彼の場合はもっと野生的な動体視力と、バランス力で本当にボクシングの常識から逸脱した動きをしていました(笑)
なのでジョシュケリーはハメドともよく比較されるのですがハメドのスタイルよりさらにボクシングテクニックを織り交ぜたスタイル、といった具合かと思います。
(ハメドのノーガードは型破りすぎる。。。)
■注目ポイントその2:ここから活躍できるのか?
注目ポイントその2はタイトルからしてネガティブ(?)に捉えられるかもしれませんが、彼の今後のキャリアってことにしておきます笑
やはりイケメンで強くて華があってもスーパースターになるには勝ち続けなければならないのがボクシング。ライアンガルシアもそうですが、彼もまだ本当に強い世界のトップランクの選手とはまだ試合をしていません。
しかも、最新の試合ではノーガードを披露することもなくパッとしない試合内容のまま判定勝ちをしました。
前々から言われていることなのですが、一番最初に挙げた動画のような派手なボクシングは相手が格下だからこそできているのであって、トップ選手には通用しない、というのが現実味を帯びてしまいました。
正直、現在のウェルター級トップの面々を考えるとジョシュケリーは今のままでは確かに勝てない気がします。。
ただやはり華のある選手なので、ここからなんとか盛り返して欲しいところ。
たぶん僕が今回紹介したかった一番の理由は超若手有望株が挫折を経験しつつあり、そこからどう復活するのか?そこに、ジョシュケリーというボクサーのドラマを感じたからかもしれません。(書きながら気づく、、)
果たしてジョシュケリーはここから盛り返せるのか?ここから評判をひっくり返してウェルターのベルトを一団体でも獲れれば面白くなってくると思います。英国のボクシングスターと米国のボクシングスターいたらビックマッチになりやすいのでは!(ジョシュア対ワイルダー的な?)
そして、いつかあのノーガード戦法をボクシング界頂上決戦で披露する、そんな期待を込めて、これからもジョシュケリーを追いかけようと思います!
おわり
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