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XENO公国

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xenoカードの世界観を冒険ファンタジーの私小説にしてみました。
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2020年8月の記事一覧

XENO公国 No.136

XENO公国 No.136

0136〜対ジル戦"マヒル!全力でいくわよ!ベック!行って!"
マナカは賢者を使い兵士の渾身の一撃をジルに向かって放った。
マヒルは風を呼び、刃のように放った。
ベックは見守っていた。
しかし攻撃は全て当たっているものの感触がない。むしろ吸収されているようだった。
"くっくっく、その程度か。効かないなぁ。どれだけのゼクノライトを呑み込んだかわからん。我が威力思い知るがいい!"
ジルはさらに姿を変え

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XENO公国 No.135

XENO公国 No.135

0135〜研究所新しく仲間入りした白竜のベックはマナカの懐がお似合いだ。マナカもまんざらではなかった。この闘いで身につけたのは、ベックの氷属攻撃、マナカはゼブライカから移し取った雪属性の攻撃、そしてマヒルは風属性の攻撃だった。
一方、採掘場内ではゼブライカの断末魔が響き渡り研究所にいたジルはその敗北を知った。
"ほしい。なんとしてもその検体を調べ尽くし我がモノにしてやる!"
ジルはそう言って保管庫

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XENO公国 No.134

XENO公国 No.134

0134〜白竜遣いとの闘い"マナカ!"
マヒルはマナカに近づいた。するとマナカは凍ってしまったかのように動かない。
"次はお前だよ!"
ゼブライカはマヒルに向かって冷気を放った。
マヒルは上空に舞い上がり、その冷気を避けたが攻撃はさらに激しさを増した。マヒルは必死に飛び回り、徐々にその逃げ回る範囲を狭めてゆく。
マヒルとゼブライカの闘いの中、白竜のベックはマナカに寄り添うように近づくと吸い寄せられ

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XENO公国 No.133

XENO公国 No.133

0133〜白竜との闘い"これ全部氷ってことなの?このパワースゴいわね"
マナカは見惚れてしまっていた。しかし次の瞬間襲ってきたのは吹雪だった。
"うわっ!このままじゃ、凍らされるどころか彼方まで飛ばされてしまうよ"
マヒルは吹雪の届かない上空に逃げた。
"このままじゃ、ラチがあかないわね"
マナカは英雄の杖を使って風の通り道を探した。
"あれだわ!"
マナカは白い竜が細やかに震えながらその身体につ

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XENO公国 No.132

XENO公国 No.132

0132〜鉱山にて"ふふっ、ジル!進捗状況はどうなっておる?"
"ははっ!ゾル閣下、個体差があるものの上物種については当たりはずれがあるようですな"
"ではまた補充を願うとするか"
"どうやら老若男女で決まるものではなく、個体のカードの資質が上物種を生み出せるかにかかっているところまではつかんでおりますが"
"ふむ、ただ人間を連れてくれば良いのではなく、そこから育てねばならんのか?めんどくさいのう

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