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XENO公国 No.133

0133〜白竜との闘い

"これ全部氷ってことなの?このパワースゴいわね"
マナカは見惚れてしまっていた。しかし次の瞬間襲ってきたのは吹雪だった。
"うわっ!このままじゃ、凍らされるどころか彼方まで飛ばされてしまうよ"
マヒルは吹雪の届かない上空に逃げた。
"このままじゃ、ラチがあかないわね"
マナカは英雄の杖を使って風の通り道を探した。
"あれだわ!"
マナカは白い竜が細やかに震えながらその身体についた氷の結晶を振りまいていることに気づいた。そしてその結晶がウズとなって吹雪の起点を創り出していた。
マナカは防御を最大限まで高めてウズの起点を目指した。
"流石ね。よく見抜いたわ。実戦で相当身がいているわね"
ゼブライカはベックに吹雪をやめさせて、氷の塊をマナカに向かって放り始めた。
"私にぶつける気なの?この程度では怯まないわよ!"
マナカは防御を弱めて精霊のカードを呼び出した。精霊の効果自体は交換を意味するが、ここでマナカはゼブライカの使う白竜の操る部分を自分に吸収しようとした。
"いくわよ!それっ!"
"ああっ!"
ゼブライカは指にはめていた指輪でベックを操っていたものの、指輪の効果が薄まるにつれて氷の塊が小さくなってゆく。
マヒルはゼブライカの威力が弱まっていくことを感じた。マヒルは上空から一気に舞い降りて乙女の祈りを白竜のベックに与えた。これによって完全にベックはゼブライカの支配下から逃れて氷の塊は消えたのだ。
"つ、強いな。ではこれならどう?"
ゼブライカは被っていたマントを脱ぎ捨てレオタード姿になるとベックを使わずに手から氷の剣を創り出した!
ゼブライカはマナカに向かって襲いかかる。
"直接攻撃ならこっちもこれでやるわ!"
マナカは兵士のカードを呼び出して剣を作り出すとゼブライカに剣を振り下ろした。そして二人の剣がぶつかった!
"かかったわね"
ゼブライカが言うとマナカの動きが止まり、凍ったかのように動かなくなってしまった。

#XENO公国

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!