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XENO公国 No.132

0132〜鉱山にて

"ふふっ、ジル!進捗状況はどうなっておる?"
"ははっ!ゾル閣下、個体差があるものの上物種については当たりはずれがあるようですな"
"ではまた補充を願うとするか"
"どうやら老若男女で決まるものではなく、個体のカードの資質が上物種を生み出せるかにかかっているところまではつかんでおりますが"
"ふむ、ただ人間を連れてくれば良いのではなく、そこから育てねばならんのか?めんどくさいのう。効率を考えい!どうすればよいかをな。でなければお前ごとゼクノライトの皮に閉じこめるぞ!"
"ははっ、失礼仕りました。今ある人間どもをうまく使ってまいります"
"そうだな。それがお前の生きる術なのだからな"
"ええい、デルはどうなっておる?ただの図体のデカイだけの大飯食らいが!情報をもってこい!デル!どこにおる?"
どこかでひっくり返った音がしたと思ったら、ドシンドシンと音を立てて大男がやってきた。
"ははーゾル閣下。なにか御用でごさいますか?"
"デル!連れてきた人間たちの中からカード使いを探せ!お前の貴族を使って判断しろ!使えなかったら死んでもかまわん!よいな!"
"ははー"
一方で鉱山の入り口の警備についていたゼブライカは向かってくるマナカとマヒルの存在に気付いた。
"ふふっ、また一人ゾル閣下には歯向かう者があらわれたか。一蹴してくれるわ!ゆくぞ、我が白竜ベック!吹雪とともに蹴散らしてくれるわ!"
"向こうもヤル気ね。ではお手並み拝見といきますか。マヒル!相手の動きを封じるのよ!"
"わかった。あの竜の動きヘンだな?なんだろう"
確かにゼブライカの竜は白銀でキラキラしており日中だと見づらいものの、酔っ払っているかのようにフラフラしながら近づいてきたのだ。
先に仕掛けたのはゼブライカだった。彼女はベックに乗って周りを氷壁で固めた。

#XENO公国


西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!