見出し画像

XENO公国 No.135

0135〜研究所

新しく仲間入りした白竜のベックはマナカの懐がお似合いだ。マナカもまんざらではなかった。この闘いで身につけたのは、ベックの氷属攻撃、マナカはゼブライカから移し取った雪属性の攻撃、そしてマヒルは風属性の攻撃だった。
一方、採掘場内ではゼブライカの断末魔が響き渡り研究所にいたジルはその敗北を知った。
"ほしい。なんとしてもその検体を調べ尽くし我がモノにしてやる!"
ジルはそう言って保管庫から人造ゼクノライトを取り出し呑み込んでいった。
"ゼブライカがやられたのか!ジル!何をやっておるのか!さっさと捕まえて始末しろ!"
ゾルは敵の正体を探ることなく、自分の財産庫の心配をしていた。
マナカたちは鉱山の中に入りこみ、囚われた人たちの居場所を突き止めようとあたりを見回した。
"あ、あれは!"
マナカが見たのはヒトから人造ゼクノライトになる過程のうずくまった人々の群れだった。
ベルトコンベアに乗せられた人々が溶解液につけられてグルグル回っていたのだ!
"なにこれ?ひどいよ!"
さすがのマヒルも立ち尽くしていた。
"おっと、お子様が見てはいけないものを見たかのような顔をしているな。丁度いい。お前たちも検体としてこの人造ゼクノライトの餌食となるのだ!"
そこには人造ゼクノライトを喰らい眼をギョロつかせた物体がいた。おおよそ人間の形からかけ離れた化け物だ。それがジルだった。

#XENO公国

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!