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あのときの自分が知りたかったことを伝える役目。小児科看護師1か月目の気づき。

ようやく
4人の子どもたちの体調が戻り
いつもの日常が帰ってきた。

体調不良の無限ループが
2週目に入り
いつ終わるのかと冷や冷やしていた。

ひとまず
戻ってきた日常にホッとしている。


子どもたちを
学校・保育園と送りだし
自宅とクリニックの道を

これこれっ!
この感覚!

自転車をこぎながら
そんな幸せをかみしめている4児の母。



看護師の主な役割は2つある。

①診療の補助
②療養上の世話

今まで
わたしが経験してきた分野は
②の療養上の世話がメインの場所でした。

高齢者の方との
やりとりが多く
食事・排泄・入浴の介助が日常茶飯事。

病棟看護師
訪問看護師時代は
ほぼその役割が多かった。


打って変わって
今回の職場は
小児科クリニック。

そのため、
大半が①の診療の補助。

医師が診察しやすいように
サポートすることがほとんど。

とっても新鮮だ。

動かないように固定したり
つぎ何をするかわかりやすく説明したり
そんな役割りだ。

医師によっても
好みのやり方があり

それぞれの方法をインプットしたり
先輩たちにアドバイスをもらったり

1か月メモをとって
動いてカラダにしみ込ませている。


診察中に
お母さんたちが
先生に時折質問をすることがある。


ドキドキしながら
緊張して伝えているお母さんもいれば

聞きたいことを直球に聞く
そんな潔いお母さんもいる。


診察室を不安気な表情で
出ていくお母さんに
たまらなく声をかけることがあった。


診察室で医師に
お母さんはこんなことを聞く。

例えば、

・下痢が続いていて
毎回洗って薬を塗る作業が実は大変。
洗ったほうがいいんですよね??

・鼻の吸引をした方がいいことは
わかっているけど
子どもが嫌がってうまくできない気がする、
吸引器は買った方がいいのか??

などだ。


わたしもかつて
同じ悩みを感じたなと
医師とのやりとりをそばで聞いていて
フト思い出した。

ましてや
初めての子育て
わからないことの連続で
何が何だかわからない状態

こうなることも多いだろう。

わたしもそうだった一人だ。




「きれいにしてあげてください」
「そのほうがいいですよ」

聞かれた医師は
シンプルに答えることが多い。


お母さんたちは
きっとやる必要があることは
理解しているけれど

具体的な方法がわからなかったり
何かいい方法がないかを
聞きたいのではないかと

そんなことが頭をよぎることが続いた。



診察を終えたタイミングで
下記のことをそっとお伝えしてみた。

・わたしも子育て中であること
・同じ悩みをもっていたことがあること
・具体的にやってみたことの実例


赤ちゃん時期の下痢は、
100均でソースボトルを買って
(ペットボトルでも可)
ぬるま湯で毎回洗い流したこと。

ペット用のおしっこシートを
お尻に敷いて使うと
たっぷり洗えて便利だったこと。

吸引器は出産祝いで思い切って購入し、
その後も4人の子どもたちが使っていて
買ってよかったと思えていること。

3歳の末っ子はいまも使っていること。
耳鼻科受診の負担が激減したこと。

待合室で待っている
お母さんと会話をしてみたのだ。


「ありがとうございます」
「やってみます!」
「やったほうがいいのはわかっているんですけどね・・・」
「教えていただけて良かったです」


診察後の
硬い表情が
少しずつ会話のやりとりをしていると
ホッとした笑顔が見られ
わたしも
温かな気持ちになった出来事だった。



今思えば
昔がむしゃらにやっていた
子育ての経験が

今の仕事に
少しでも活かせていると思ったら

こんなに幸せなことはないなと
改めて感じることができた。


看護師になるとき
「小児科」で働く自分を
1度も想像していなかったわたしだが

4人のわが子と出逢い
経験できたことが本当にたくさんある。


いま経験していることが
これからどんな形で
自分の人生の宝物になるかはわからない。

だからこそ、
おもしろい!!!

そう感じるし
もっともっと
自分に経験させてあげたくなっている。


ふにゃふにゃ
ほわほわな赤ちゃんたちに
癒されることはもちろんだが

あのときの
自分もひょんなことをきっかっけに
癒していることに気づいてしまった。


看護師のお仕事
エイっと勇気を出して
リスタートしてみて
本当に良かった。

またそんな気づきがあった。

そして、
いま感じているこの気持ちは
4人の子どもたちなくしては
味わえなかったことである。

改めて
夫や子どもたちに
感謝の言葉を伝えよう。

「ありがとう」
「お母さん、看護師さんのお仕事たのしいよ!」

抱きしめて伝えよう。



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